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最終更新日:2026年10月16日

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原子力災害論Ⅲ

復興とインフラ・統治機構のPBE(Place-Based Education)
※月曜5・6限となっていますが、不定期集中講義として実施します。
※原子力災害論Ⅲ(S1:1単位)と原子力災害論Ⅳ1(S2:1単位)の合計2単位のセットで受講してください。

本授業は、東京近郊に所在する災害・戦争・インフラに関する主要な史料館・現場施設(全13拠点)をめぐる現地活用型学習(Place-Based Education: PBE)およびミュージアム・ベースト・ラーニング(Museum-Based Learning)を中心とした演習科目です。

日本は、東日本大震災および福島第一原子力発電所事故をはじめとする、特異な複合災害を経験し、その後も断続的かつ広域的にに多様な被災と復興を反復しています。こうした過酷なリスクに直面する現代社会において、過去の惨禍(関東大震災・東京大空襲等)からの復興史、基幹インフラ(水・エネルギー・交通・土木)の防護・維持管理の歴史、および国家の統治・防衛機構の意思決定プロセスから何を学び、いかに未来の減災・レジリエンスへ活かすべきか。災害対策や復興について考えることが本授業の目的です。

本授業では冒頭に東京大学本郷キャンパスでの事前導入レクチャーを実施。それを踏まえ、現地施設での史料理解・実物観察や周辺地域のフィールドワークを行います。
「本物」の展示史料や構造物等が存在する「現場」に接することで、公的機関による記憶の制度化(パブリック・ヒストリー)や都市基盤の冗長性を分析し、過去の経験を未来の災害対応へいかに継承・応用すべきかについて多角的に検討します。さらに、各回の学びをショート動画、note記事、Podcast番組といったメディアコンテンツとして社会へ発信・還元するアウトプット制作に取り組み、それを評価対象とします。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
4990480
原子力災害論Ⅲ
開沼 博
A1
月曜5限、月曜6限
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
学際情報学府
授業計画
①第1回 基礎レクチャー&ディスカッション、臨海部基幹インフラの構造とエネルギー防護(水・ガス) ・東大本郷キャンパスでの導入講義後、臨海部へ移動。上水・下水・都市ガス供給網の集中管理体制と、東京湾沿岸の高潮・地震防潮インフラを現地調査し、都市基盤の耐力・リスクを考察する。 [訪問施設・場所:ガスの科学館がすてなーに、東京都水の科学館、東京都虹の下水道館、有明・豊洲の防潮インフラ・埋立造成地] ②第2回 国家統治・防衛機構と危機管理・公文書の歴史 ・上水インフラの源流から、有事における国家の意思決定、防衛機構の変遷、国家総動員体制下の庶民生活、および憲法・復興令などの一次史料を比較検証し、国家の危機管理と情報記録のあり方を検討する。 [訪問施設・場所:東京都水道歴史館、防衛省市ヶ谷記念館、昭和館、国立公文書館、旧陸軍近衛師団司令部庁舎等] ③第3回 都市惨禍からの復興史と過密都市の地下防護技術 ・近代警察機構史、関東大震災・東京大空襲からの復興、過密都市の地下鉄開発史を調査し、過去の都市壊滅から得た知見を現代の複合災害にいかに生かすかを議論する。 [訪問施設・場所:警察博物館、東京都復興記念館、地下鉄博物館、葛西駅周辺の荒川ゼロメートル地帯・地下止水ゲート] ④第4回 広域交通網・都市居住インフラ史と国家土木構造物 ・首都圏を繋ぐ大動脈である鉄道網、同潤会・公団住宅の復元展示から見る都市居住インフラの歴史、および国交省による最先端土木技術とインフラ老朽化対策を分析し、インフラ開発の歴史的経験の継承について探求する。 [訪問施設・場所:鉄道博物館、URまちとくらしのミュージアム、建設技術展示館] ⑤オンライン アウトプットグループワーク 受講生でグループをつくり、①ー④を踏まえたアウトプットを企画・制作します。
授業の方法
東京大学本郷キャンパス(事前レクチャー・ディスカッション)および各フィールドワーク現地。 原則月・水・金の中で受講者が参加しやすい日を選んで実施。 各日09:30〜19:00の確保を前提としてください。
成績評価方法
東大本郷での事前講義、現地施設での一次史料・実物観察(巡検)、周辺環境のフィールドワーク、現地での討論、および各回フィールドワークを踏まえたコンテンツ(ショート動画・note記事・Podcast)の制作・発表によるアウトリーチ。 成績評価方法 /Grading Policy 50%:フィールドワーク・アウトプット製作への参加・現地ディスカッション(=1回あたり10点×5日) 50%:アウトプット各回のショート動画&note記事作成&Podcast収録(シナリオ作成・出演
履修上の注意
・講義内容は、アウトリーチのため、画像・動画音声収録し配信する場合があります。受講生を積極的に映すことはしませんが、懸念がある場合はご相談ください。対応します。 ・各回、授業後に懇親会を実施します。実務に関わる社会人大学院生から学部生まで多様な視点が交差する貴重な場になりますのでぜひご参加ください。