大学院
HOME 大学院 生物統計情報学特論Ⅶ
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月22日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

生物統計情報学特論Ⅶ

生物統計情報学特論VII:因果推論
人を対象とした医学研究の大きな目的として、治療法や喫煙などの曝露の健康影響を適切に評価することが挙げられる。統計的因果推論はこのような原因・結果間の因果関係を把握するための考え方やデータ解析手法を提供する分野である。本講義では、医学研究における因果推論の基礎的事項から近年の発展までを講義し、因果効果の推定のために必要な考え方や方法論について理解することを目的とする。また、この分野の教科書や論文を読むための基礎能力を身に着けることも目指す。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
4962470
GII-BS6307L1
生物統計情報学特論Ⅶ
松山 裕
S1
水曜4限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
学際情報学府
授業計画
4月17日は講義を行わない。 ①4月10日:イントロダクション/平均因果効果のセミパラメトリック推測 (推定方程式、傾向スコアモデルと回帰モデルにもとづく推定量) ②4月24日:二重ロバスト推測 (AIPW推定量、境界性、標的型最尤推定量、影響関数) ③5月1日:因果ダイアグラム (DAG、有向分離、バックドア基準、交絡変数の選択) ④5月8日:操作変数法 (操作変数、単調性、構造平均モデル、効果のバウンド) ⑤5月15日:マッチング (マッチングの因果DAG、モデル依存度、傾向スコアマッチング) ⑥5月22日:時間依存性交絡とその調整1 (時間依存性交絡変数、g-公式、IPW識別式、周辺構造モデルのIPW推定法) ⑦5月29日:時間依存性交絡とその調整2 (g-ヌル・パラドクス、構造ネストモデル、g-推定法、動的治療レジメン)
授業の方法
講義とSASによる演習(適宜、資料を配布する) 対面講義を予定している。
成績評価方法
演習・レポート(50%)、出席(50%)
教科書
・ 多変量解析の展開;隠れた構造と因果を推理する.佐藤俊哉、松山 裕「疫学・臨床研究における因果推論」(岩波書店) ・ 岩波データサイエンス Vol.3. 岩波データサイエンス刊行委員会 編(岩波書店) ・ Hernán MA, Robins JM. Causal Inference. Chapman & Hall/CRC, forthcoming.(PDFが無料で配布されている)
参考書
・ 多変量解析の展開;隠れた構造と因果を推理する.佐藤俊哉、松山 裕「疫学・臨床研究における因果推論」(岩波書店) ・ 岩波データサイエンス Vol.3. 岩波データサイエンス刊行委員会 編(岩波書店) ・ Hernán MA, Robins JM. Causal Inference. Chapman & Hall/CRC, forthcoming.(PDFが無料で配布されている)
履修上の注意
希望者は1回目の講義に必ず出席すること。 生物統計家として習得しておくべき方法論であり、履修を推奨する。 毎回指定する課題のレポート提出を受講要件とする。 ICR臨床研究入門(www. Icrweb.com)「因果推論入門(前・後編)」または統計数理研究所医療健康データ科学研究センター e-learningシステム(https://www.mhds.jp/*****)の「因果推論I/II」を視聴の上で受講することが望ましい(どちらもほぼ同内容)。
その他
生物統計家として習得しておくべき方法論であり、履修を推奨する。 履修登録をせず、聴講のみを希望する場合は、聴講を希望する科目の担当教員から 事前に許可を得ること。ただし、以下のことに留意すること。 ・ 聴講希望者は、氏名、所属、メールアドレス、 聴講希望科目を ***** まで連絡すること。 ・ 希望者が多数の場合は、人数を制限することがある。 ・ 統計解析ソフトウェア SAS を用いた実習を行う科目を受講する際は、SAS がイン ストールされたノート PC を各自用意すること(PC の貸与はありません)。 ・ 聴講が認められた科目には、特段の理由がない限り、最終講義まで出席すること (欠席が多い場合は、他科目の聴講申請・聴講許可を取り消す場合がある)。