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最終更新日:2025年10月17日

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文化・人間情報学基礎II

文化・人間情報学基礎II 〜コンセプトワークの理論と実践:システム思考、問題学・構想学、創発思考〜
【講義の背景】 次世代に向けた大潮流は、次の 4 点からとらえることができる。
SX 「サステナブル・トランスフォーメーション:持続可能な経済社会へ」
 ⇒ この目標を達成するために、次のEXとDXという転換が動く
EX 「エコノミー・トランスフォーメーション:線形経済(LE)から循環経済(CE)への転換・移行」
 ⇒ このEXを支援するのがDX
DX 「デジタル・トランスフォーメーション:A基盤からD基盤への転換とDE(デジタルエコノミー) 化」
 ⇒ EXとDXに伴い、CXとBXの変容と多様化が進展する
CX 「コンセプト・トランスフォーメーション:モノの見方・考え方の変容と多様化」
BX 「ビジネスモデル・トランスフォーメーション:ビジネスモデルの変容と多様化」
特にCXでは、学術から政治・経済・産業そして社会・生活に至るまで、ほとんど全ての分野・領域で、従来のモノの見方・考え方が大きく変容する。その大変革に受動的な対応が求められる一方で、イノベーティブな概念の創造という能動的な対応も求められている。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
4924030
GII-CH6102L1
文化・人間情報学基礎II
妹尾 堅一郎
A1 A2
火曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
学際情報学府
授業計画
【講義の目的】  本科目では、上記の状況を踏まえ、講師の長年にわたる学際・業際的な実践活動における事例紹介を通じて、コンセプトワークの概要と基礎的事項や概念を理解すると共に、実践的な活動を行える「素地を培う」ための訓練を行うことを目的とする。 本講座の背景には3つの思考法の基盤がある。 1.「問題学・構想学」:学際的・業際的な実践学としての「問題学・構想学の特徴は、「問題がある(Is思考)」という論理実証主義的な仮説検証ではなく、「問題的状況として適切に認識する(As思考)」という現象学的・解釈主義の立場に基づく「探索学習」や「解読と解釈の作法」を中軸においた議論を行うことにある。当然、「見なし・見立て(メタファー)」や「いま・ここ」を重視する日本の土着世界観等にも話が及ぶだろう。 2.「創発思考」:概念を読む・使う(活かす)・創るなどのコンセプトワークの基礎となる「創発思考」の基本(思考の柔軟性や概念操作力)を体得するために訓練を行い、それを通じてデータ、情報、知識、それらを問題状況に適応する「インテリジェンス」を鍛える。生成AIに牛耳られないような、基礎的な力を養うことが主眼となる。特に、「意味を考える、意味から考える」能力、多様な視座・視野・視点に基づく多面的な意味づけ力、暗黙の前提・世界観等に自ら気づく能力等の開発を、ドリルとワークショップを通じて行う。 3.「システム思考」:事象を「システム=相互に関係する要素の集合体」と理解しつつ、他方で「相互に関係する機能の集合体」として事象をデザインすることを学ぶ。本論での特徴は、ハードシステム思考(システマティックな工学的システム論)ではなく、ソフトシステム思考(システミックな探索学習的システム論)の実践的な方法論を基本にすることである。特に「人間活動システム:HAS」の概念により、人間の情報行為・行動・活動に変革をもたらす方法論の基礎を習得する。
授業の方法
【授業方法】 ・講師の長年におよぶコンセプトワークの実践例の紹介と解説を主軸に、概念の生成と活用の実践に焦点を当てます。適宜ドリルやグループワークを交えつつ、基本的にはインタラクティブな講義を中心とします。 ・学習動画集や参考文献を用意するので、視聴/熟読を通じて予習・復習を充実させてください。 ・協力者として外部研究教育機関(NPO法人産学連携推進機構)の研究員等が参加する予定です。
成績評価方法
【成績評価方法】下記の項目の加重平均によって最終評価とする予定です。 1. 出席点 30%(毎回のドリル課題/出席メモを提出、水準以上の成績の場合のみ出席と認定) 2. 授業貢献 30% (クラスでの発言・議論への積極的参画等の貢献を評価)。 3. 課題レポート等提出物 40% (ミニプロジェクトレポートを予定) ☆全回出席を前提にします。欠席は原則として認めません(学会参加、就職活動など、やむを得ない事情がある場合は事前に届け出てください。病欠もすみやかに申し出ること。それらの特例を含み、3回以上の欠席は、原則として単位取得とならないので注意してください)。
教科書
【教科書と参考書】 ・妹尾堅一郎の学習動画集(映像クリップ、5種30クリップ+)を適宜提供します。 ・妹尾堅一郎の論文・連載記事・各種事例教材を適宜配布/案内します。
参考書
・チェックランド&スクールズ著、妹尾堅一郎監訳、『ソフト・システムズ方法論』 有斐閣、1994年。 ・Checkland & Poulter、Learning for Action、Wiley,2006. ・鷲巣力『書く力〜加藤周一の名文に学ぶ』、集英社新書1138F、集英社、2022年。
履修上の注意
【受講生に対するメッセージ】 ・授業の基本コンセプトは「互学互修」。担当教員は、受講生に「自ら気づき・学び・考える」こと、またクラス内 で受講生同士、受講生と教員との間で「学び合う、教え合う」ことを前提にします。単に、受身で「教えてもらう」 態度で知識習得のみを望む「モノ知り志向」の人には向かない授業です。逆に、「自ら考え・自ら行動したい」 人には、その起点・基盤となる実力を培うことに資する授業になるよう講師は努力します。 ・講師は「言葉でモノの見方と行動を変える“実践概念の冒険”」に受講生を誘い、一緒にワクワクすることを企んでいます。
その他
【講義日程と内容】(当初版) 【注】10月当初のものです。受講生の人数・レベル等を勘案して、また進度に応じて、内容・進め方を変更する可能性がありますので、適宜、確認してください。 第1回 10/07(火) オリエンテーションと導入セッション ◎本科目の背景と目的、概要(構成、スケジュール、内容)、評価、運営等の確認 ◎導入セッション:「何なのさ」ドリル、意味付け、探索学習 第2回 10/14(火) 学問体系と学際思考① ◎学問の体系と学問の進展 第3回 10/21(火) 学問体系と学際思考② ◎システム思考の誕生、ハードシステム思考、ソフトシステム思考 第4回 10/28(火) 学問体系と学際思考③ ◎学の周辺 第5回 11/04 (火) コンセプトワークの実際① ◎事例を通じて学ぶ 第6回 11/11 (火) コンセプトワークの実際② ◎事例を通じて学ぶ 第7回 11/18(火) コンセプトワークの実際③ ◎事例を通じて学ぶ 第8回 12/02(火)  コンセプトワークの実際④ ◎課題報告とワークショップ 第9回 12/09(火) 問題学・構想学の基礎① ◎問題学の基本 第10回 12/16(火) 問題学・構想学の基礎② ◎構想学の基礎 第11回 12/23(火) 問題学・構想学の基礎③ ◎問題学と構想学の連関 第12回 01/06(火) 総括的コンセプトワーク・ワークショップ① ◎総合訓練 第13回 01/13(火) 総括的コンセプトワーク・ワークショップ② ◎総合訓練 第14回 01/20(火) 総括、質疑と討議 ◎補足と総括、論点群の検討、質疑と討議 01/27 (火) (予備日) (念のため、予定しておいて下さい)