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最終更新日:2026年10月16日

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総合分析情報学特論II

認知革命―情報処理装置としての人間観の系譜とその最先端―
いまから75年ほど前に認知科学(cognitive science)が誕生したことにより,人の知(認知や知能)の捉え方が大きく変わったため,この変革はしばしば「認知革命」と呼ばれている。しかしながら,知の捉え方が大きく変わったのはこのときだけではない。認知科学はその他の諸学問(知覚心理学・発達心理学・社会心理学,情報科学・人工知能,脳科学・神経科学,社会学,文化人類学,進化学など)と交流し,それら諸学問の考え方を取り入れることで絶えず変化してきた。現在の最先端の研究もその変化の結果として生まれたと言える。それゆえ,最先端の研究を正確に理解するには,認知科学がどのように変遷してきたかという歴史的な視点が必要である。本講義では,この歴史的な視点を提供した上で最先端の研究も紹介し,それでも約75年の間に認知科学が保ってきた考え方とは何かについて,特に高次認知(記憶,判断と意思決定,推論,問題解決,創造的思考など)に焦点を当てて考察していく。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
4917230
GII-AC6302L1
総合分析情報学特論II
植田 一博
S1 S2
火曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
学際情報学府
授業計画
1. 授業全体に関する説明   認知革命と認知科学の基本的な考え方 2~3. 古典的な認知科学研究(1)―記憶研究   エビングハウス、バートレット→2つの研究の流れ(認知科学は後者)   記憶の認知モデルとその検証実験 4. 古典的な認知科学研究(2)―推論研究   演繹推論の枠組み   4枚カード問題を使った一連の研究 5. 古典的な認知科学研究(3)―問題解決研究   探索としての問題解決(問題解決=探索であることの発見)   アルゴリズムからヒューリスティックへ 6. 知識の重要性   高次知覚における知識の重要性(Hollow mask illusionや顔認知の例)   推論における知識の重要性   知識の獲得と構造―認知発達研究および進化論的な観点から 7. 柔軟な知識の利用   実用的推論スキーマから類推へ 8.表象の柔軟性   Change blindness:確固たる表象という概念の不確かさ   日常記憶と目撃者証言 9~11. 潜在的認知の意味(判断・意思決定を中心に)   行動経済学が明らかにしたヒューリスティック   ヒューリスティックを用いた推論の生態学的妥当性   潜在的認知に駆動される意思決定 12. 身体をもっていることの意味   インタラクション科学・コミュニケーション論からの知見   認知発達における身体の重要性   身体性と脳の可塑性 13. 社会的存在としての人   コラボレーション(協働)による問題解決   社会性認知 14. 洞察問題解決と創造性研究,まとめ   洞察問題解決研究   情動・身体・潜在的認知が創造性へ与える影響   授業の総括
授業の方法
・講義形式 ・毎回,8時30分から10時15分までの105分の講義を想定している。 ・基本的に駒場の授業スケジュールにしたがって実施する。また,授業回数を確保するため,6月2日にも授業を行う予定である(全14回で授業計画の内容をお話しする予定である)。そのため開講予定日は以下の通りである。  4/7, 14, 21, 28, 5/12, 19, 26, 6/2(補講), 9, 16, 23, 30, 7/7, 14 ・資料はUTOLからダウンロードできるようにする。この授業のコースに登録されていなければ,自己登録すること。 ・説明はZoomを用いて行う。授業時間になったらUTOLのお知らせに掲載するオンライン授業URLから接続すること。
成績評価方法
出席とレポート課題。UTOL上での提出を予定している。
履修上の注意
講義で使う資料を,情報基盤センターの学習管理システムUTOLからダウンロードできるようにする。受講を希望する学生でECCSのアカウントを取得していない人は,早急にECCSのアカウントを取得すること。