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最終更新日:2026年10月16日

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音響空間情報論

G.マーラーやA.シェーンベルクが夢想した「音色旋律」などの問題系は20世紀の100年にわたって未解決のまま遺されていた。ここで音色スペクトルを確率密度関数と考え、甘利=長岡らの情報幾何を適用すると、音色と音色の間の距離を定量できるようになる(伊東・石原、2025)。これに基づき、因襲的な西欧近代の和声学全体のみならず、非西欧のさまざまな音楽体系(東アジア、中東、アフリカ、ラテンアメリカ、オセアニアほか)の音律なども平等に取り扱う あたらしい音色音楽思考の体系が可能になる。これを第一原理から解説する。
音楽の講義であるが、必ずしも西欧近代音楽の知識を前提とはしない。ただし楽譜等は随時併用するのでその種の議論に備えてもらうほうが、理解が深まる可能性はあるだろう。担当者は東京藝術大学ではソルフェージュを担当してきたので、専門の背景のある学生には十分実践的な内容を教授する準備である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
4915090
GII-CS6410L1
音響空間情報論
伊東 乾
A1 A2
金曜3限
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講義使用言語
日本語、英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
学際情報学府
授業計画
初回2回は毎学期、履修者の背景確認に使っている。通じない話をしてもしかたがないので 必要であれば線形代数でもフーリエ変換でも 準備を補ってから内容を進める。本来のカリキュラムとしては 1911年、G.マーラー死没時点での音色旋律の概念と1920年代の手探り状況、1950年代以降、アナログシステムでの取り組みと、そこで積み残された問題を、デジタル化以降 私たちが取り組むようになった原点(1987年)から説き起こし、38年後の2025年、甘利さんの情報幾何でスペクトル間の距離をHz単位で評価できるようになって以降の内容を、実習を含めて丁寧に扱い、音色和声の基本性質や、フレッチャー雑音によるゲージ化、音声言語で用いる「母音三角形」のバナッハ空間上でのHz単位での距離など、距離空間での取り扱いなどを体験的に理解できるとよい。
授業の方法
講義 演習
成績評価方法
出席 実習と提出物
履修上の注意
例えば数学であれば集合、位相、代数などの基礎、物理であればリーマン積分の範囲での微積分、ベクトル解析の初歩あたりまでが 本来は既習であることが望ましい。現実にはそのような学生は少なく、必要なら高等学校数Ⅲあたりから補うようにしているが、それにつかう分の時間で、別の内容が削られることになる。履修者を置いてゆく授業はしないので、進度は履修者の準備にかかっているということでもある。