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最終更新日:2025年4月1日

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情報法学

情報法入門
私たちは日々の些細なところで法的問題に遭遇し、法について考える機会があると思う。特に現代社会に生きる私たちは、「情報」にまつわる法的問題と無縁でいることは難しい。情報化社会の進展に伴い、日常生活から企業の活動、さらには国家のあり方においても、「情報」の有する影響力は増大している。表現の自由、名誉毀損、プライバシー、個人情報、著作権といった用語は毎日のようにニュースを賑わせ、私たちの日常にも顔を出すようになっている。そして「情報」の生成や利活用に関する新たな手法が生み出されることで、これまでにない新たな法的問題が次々に生じている。

2025年度の情報法学では、法学の基礎を理解し、履修者自身の研究分野・興味関心とも紐付けながら、「情報」に関する法的問題について検討する能力を培うことを目標とする。法学を専門としない履修者においても、情報法・政策に関する基礎的な知識を獲得し、法的問題についてアンテナを張り考えるきっかけを作る一助として本授業を活用できるように、身近な事例や、話題となった新しい事例を積極的に取り上げて授業を進める。
S1S2木曜4限に開講する「比較情報制度論」(4913010)は、本授業で提示した様々な法的論点について、関連する論文を読んで理解を深める予定である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
4913080
情報法学
酒井 麻千子
S1 S2
火曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
学際情報学府
授業計画
具体的な進め方や成績評価等については第1回のイントロダクションで説明を行う。 第1回  イントロダクション・法学入門 第2回  情報法とは何か 第3回  表現の自由 第4回  情報流通の基盤(1)放送・通信 第5回  情報流通の基盤(2)プラットフォーム 第6回  情報の規制 第7回  名誉毀損 第8回  わいせつ・児童ポルノ・青少年保護 第9回  プライバシー・肖像権・パブリシティ権 第10回  個人情報の保護 第11回  著作権(1) 第12回  著作権(2)生成AIとの関係 第13回  情報法における今後の課題
授業の方法
座学での講義が中心だが、具体的事例・新しい法的問題を素材に、学生同士のディスカッションの時間を設ける。
成績評価方法
(1)授業への出席、(2)積極的な議論への参加、(3)毎回の講義レポートの提出、の3点をもとに成績評価を行う。
教科書
教科書は使用しない。スライドを配布する。
参考書
以下に挙げるもののほか、授業内で適宜指示する。 - 宍戸常寿・石川博康(編)『法学入門』(有斐閣、2021年) - 曽我部真裕・林秀弥・栗田昌裕『情報法概説<第2版>』(弘文堂、2019年) - 宍戸常寿・大屋雄裕・小塚荘一郎・佐藤一郎『AIと社会と法』(有斐閣、2020年) - 水谷瑛嗣郎(編)『リーディング メディア法・情報法』(法律文化社、2022年)
履修上の注意
法律に関する事前知識は特に必要ないが、普段の生活の中で、著作権やプライバシー、表現の自由など、関連する話題に興味関心を持ち、疑問や問題点などを意識しつつ授業に臨むことを推奨する。