HOME
大学院
グローバル・クリエイティブリーダー講義Ⅸ(ICTで社会の課題に臨む)
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2025年4月1日
授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。
グローバル・クリエイティブリーダー講義Ⅸ(ICTで社会の課題に臨む)
GCL講義Ⅸ(ICTで社会の課題に挑む)
【世界が抱えている様々な課題を、テクノロジと知恵でいかに解決するか?】
社会の課題について自ら考え、行動を起こし、世界を変えていくことがすべての人に求められている。
本講座では、専門領域も考え方も異なる3人の講師が、特に中長期的にICT技術が関わっていくべき課題について知見を述べ、それらを題材に受講生と講師がフリーディスカッションやワークショップを行い、考察や発想のプロセスを体験するのが目的である。
ディスカッションのテーマ例は以下のようなものであるが、各内容は社会情勢や新しいテクノロジの出現や受講者の関心領域などに応じて毎年柔軟に変化させている。
現時点での関心領域は、例えば以下のようなものである。
・人工知能が人間の知能を凌駕し、ロボットが人間の仕事のほとんどを代替するような未来において、人類はいかにしてその生物的限界を超え、どのように働けばよいのか?
・人工知能、ロボット、自動運転車の新技術と、倫理と法律はどう関係してくるか?新しいテクノロジが引き起こすかもしれない事故・事件を、従来型の法律・倫理はどう裁くのか?
・ブロックチェーン・暗号資産・NFT・DeFi・DAO・Web3「非中央集権型技術」は世界をどう変えていくのか。
・DXが進み、Fake情報蔓延する中で、人々はプライバシーをどう守るのか、また、そもそもプライバシーとは何か?
・Withコロナ、アフターコロナの「働き方」はどう変わっているのか?
・急速に進む遺伝子工学や宇宙ビジネスなどに、ビジネスフロンティアはどう切り込んでいるか?
・パンデミックや軍事侵攻で急変する世界のエネルギーバランス、その中でのグリーンリカバリーとそれらに向けたESG投資(仮想発電所、炭素税・・)?
・地球の限界(核兵器、温暖化、海洋汚染、スペースデブリなど)への認識と人類の対応は?
(講師プロフィール)
奥和田 久美
企業研究者を経て、科学技術・学術政策研究所にて科学技術予測のプロジェクトを指揮し、科学技術イノベーション基本計画などの政府長期戦略策定に関わる。「人と情報のエコシステム」などの新規研究プログラムの領域設計にも関わる。現在は、IT企業のDX改革、環境企業の新事開拓コンサルティング、デジタルヘルスベンチャーの支援などを手がけている。内閣府日本学術会議上席学術調査員
楠 正憲
マイクロソフト、ヤフー、MUFGなどを経て、統括官としてデジタル庁の立ち上げに参画。デジタル庁統括官 デジタル社会共通機能グループ長として、マイナンバー制度、自治体システム標準化、ベースレジストリ、預貯金二法、トラスト政策、政府におけるAI利用・Web3を担当。福岡市 政策アドバイザー、ISO/TC307 国内委員会 委員長などを務める。
牧野 司
2018年、東京海上日動火災・東京海上研究所を定年退職し、現在は東大GCL/IIWの非常勤講師として講義を担当するほか、国内外の複数の企業・組織の顧問・アドバイザーを務めている。また、企業情報化協会、損害保険総合研究所などからの依頼を受け、講演・ワークショップを多数行っている。2016年シンギュラリティ大学エグゼクティブプログラム参加。プライベートではキャンピングカーを所有し、日本中を旅しながら講義や仕事を行っている。
MIMA Search
グローバル・クリエイティブリーダー講義Ⅸ(ICTで社会の課題に臨む)
牧野 司
S1
S2
火曜6限
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
1.オリエンテーション・課題設定(各講師・受講生の問題意識の共有と課題の設定)
2.人類とAIの未来:人類とAIはこれからどのように付き合うのか?「人間にしかできないこと」は本当にあるのか?(ワークショップ型ディスカッション)
3.コロナ禍と社会のデジタル化(デジタル政府、番号制度、新型コロナ対策/デジタル庁の創設など)
4.宇宙ビジネスと宇宙を巡る争い(宇宙ベンチャー、地球外資源発掘、宇宙の覇権争いなど)
5.デジタル資産の最近の動向について(キャッスレス社会/CBDC・決済システム改革/暗号資産・分散型金融
6.技術と倫理と法(倫理や法は新しいテクノロジが引き起こす問題をどう裁くのか?:ケーススタディを用いた「白熱教室」型ワークショップ)
7.遺伝子情報、書き換えていい?(バイオテクノロジーが生物を改変し、生命を作る時代(ゲノム編集、パンデミックなど)
8.セキュリティとプライバシー(セキュリティー・プライバシーと危機管理)
9.21世紀の地球環境と我々の⾏動(気候変動・環境適応、海洋汚染、エネルギー覇権をめぐる争いなど)
10.未来をデザインしよう(シンギュラリティ大学流イノベーションワークショップ)
11.日本における住民制度の試行錯誤と変遷(住民管理の歴史、戸籍制度の形成、戸籍制度の電算化、外字問題、マイナンバー制度)
12.「世界」は変わる、「仕事」は変わる(ヒトの働きは変わる?仕事とは?、ベーシックインカムなど)
13.総括ディスカッション(これまでの講義を振り返ったフリーディスカッション)
(内容および順番は変更の可能性あり)
毎回、対面とオンラインを併用する。講師は教室で講義をし、それをオンラインでも配信する。
受講者は教室で受講しても、オンラインで受講してもよい。
受講者同士のディスカッションや、講師との質疑応答などを頻繁に行うので、教室での受講を推奨するが、オンライン受講者もZoomのブレイクアウトルーム、アンケートシステム”Mentimeter”やGoogle Spreadsheetなどを使い、議論や質疑応答、ワークショップに参加できる。
成績評価方法
出席と毎回の小レポート、授業への貢献を考慮して評価する
※なお、第一回も含め、出席できない回については小レポート提出により出席扱いとする
講義中にオンライン・リアルタイムアンケートを行うので、スマートフォンもしくはネットに接続できるPC,タブレットの持参が望ましい