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最終更新日:2024年4月22日

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DNA情報解析特論

DNA情報解析特論 (DNA Information Analysis)
近年のゲノム科学の進展や生体分子測定技術の進歩によって個人のゲノムシークエンスに加え、RNAやタンパク質といったさまざまなゲノム由来物質を網羅的に測定出来るようになってきました。それら細胞内のさまざまな物質が複雑なネットワークを構成して、私たちの体の恒常性は保たれています。このネットワークは、個人のゲノムの違いや生活環境や習慣の違いによって少しずつ異なり、ウイルスの暴露や加齢などの要因によりシステムのバランスが乱れ、その破綻がいわゆる疾患として現れることになります。これまで生命科学は、この生命の理解に対して事例の積み上げるという博物学に近い戦略を多くはとってきましたが、膨大なパターンを前には明らかな限界がありました。現在私たちはこの複雑なシステムを解明する大きなパラダイム転換の時期にきています。この講義では、ヒトゲノムの多様性や細胞の分子ネットワークについて、その恒常性と破綻がどのように疾患に影響するか最新の研究成果を交えて講義します。また、ヒトの高次機能は、ヒトゲノム由来の物質のみから成っているわけではなく、ヒトに共生する細菌叢(メタゲノム)がさまざまな部分を補いながら全体のネットワークを構築しています。このような拡大されたヒト全体についても講義します。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
4810-1124
DNA情報解析特論
井元 清哉
A1 A2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
情報理工学系研究科
授業計画
1.ヒトゲノムと統計的データ解析 2.ヒトゲノムの多様性とデータ解析による疾患関連遺伝子の同定 3.ヒトゲノムシークエンスデータの解析技術と解析インフラ 4.データ解析によるがんゲノム変異の同定とゲノム医療 5.感染症のゲノム解析 6.一細胞シークエンスデータの解析 7.システム生物学入門 8.生命システムネットワークを予測する方法 9.生命システムネットワークの多様性解析 10.ヒト免疫とがんのシステム解析 11.生命システムネットワークのシミュレーションモデル 12.腸内細菌叢の解析 13.腸内ウイルス叢の解析 14.腸内細菌叢パスウェイ解析 15.ヒトゲノム、腸内細菌叢、生活習慣の統合解析
授業の方法
講義形式
成績評価方法
出席とレポートを総合的に評価する
教科書
特になし。 講義スライドを配布する。
参考書
特になし。
履修上の注意
特になし。