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最終更新日:2025年4月21日

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生体信号計測・解析論

生体の各種機能の理解を深めることはヒトに関する新たな診断・支援やインタフェースの構築のために欠かすことはできない.本講義では複雑な生体信号から意味を読み取るための適切な信号処理の理解を深める.基本的な信号処理手法として周波数解析,時間周波数解析の各手法を概観する.さらに時系列信号を深く理解するために順問題としての力学系理論の基礎を学ぶ.ここでは決定論に従うシステムに加えて確率モデルの基本的な考え方についても実例を挙げて整理する.その上で脳,循環器などに関する実際の生体計測を題材にして,各種計測法の利点欠点の紹介に加えて,計測される信号に対する基本的な信号処理の適用事例を学ぶ.
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
47170-87
GFS-HE6H23L1
生体信号計測・解析論
小谷 潔
S1 S2
水曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
新領域創成科学研究科
授業計画
1.イントロダクション 2.周波数解析応用 3.時間周波数解析 4.非線形力学系・分岐解析の基礎 5.確率論の基礎 6.非定常確率過程解析 7.項目2-6の生体信号への適用
授業の方法
人間と環境が高度に調和した社会を実現するには,ヒトに関する理解を深め,その知見を新たな診断・支援やインタフェースに活用することが重要である.一方で,複雑な生体信号から意味を読み取るためには工学・数学・物理学の知識を生かした高度な数理的技量が必要とされる.本講義では,信号処理に関する基礎理論から応用までを示す.加えて計測信号の根底にあるダイナミクスとしての力学系理論や確率論を紹介することで,生体信号を解釈する上での深い理解を得る.このような理論的な側面の学習に加えて,実際の生体信号を題材にした信号処理の適用事例についても具体的に学ぶ.
成績評価方法
試験は行わない.レポート,発表などをもとに評価する.
教科書
なし
参考書
小谷潔 「極限」を使いこなす: 微積分・微分方程式・確率統計,東京大学出版 2017
履修上の注意
特になし