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最終更新日:2024年4月22日
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数理科学特別講義IX
調和写像と可積分系/ Harmonic maps and Integrable Systems
解ける仕組を備えた微分方程式は、しばしば可積分系(integrable system)とよばれる。
古典的な微分幾何学(3次元空間内の曲面論)にはサイン・ゴルドン方程式などの
可積分系が登場する。1980年代後半に可積分系理論と微分幾何学の交錯する分野である
可積分幾何(Integrable Geometry)が形成された。
一方、リーマン多様体の間の滑らかな写像がエネルギー汎関数
の停留点であるとき調和写像(harmonic map)とよばれる。調和写像は
調和関数および測地線の一般化であり、微分幾何学・幾何解析で
さまざまな場面に登場する。本講義では
リーマン面で定義され、対称空間に値をもつ調和写像
を題材に可積分幾何の手法と主要な研究成果について概説する。
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