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最終更新日:2024年4月22日

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非線形解析学

全変動流方程式とその周辺
授業の目標、概要
/Course Objectives/ Overview 全変動流方程式は、関数の全変動を最も減らすように変形することを要請する方程式である。画像からノイズを除去するためや、結晶成長現象を記述するためにしばしば用いられる重要な非線形拡散方程式である。しかし、全変動エネルギーはディリクレエネルギーと異なり滑らかでないため、変形速度は微分のような局所的な量では定まらない。そのため何をもって解とするかさえ自明でない。本講義では、この種の特異性を持つさまざまな方程式の数学解析法を概観する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
45901-40
非線形解析学
儀我 美一
S1 S2
月曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
数理科学研究科
授業計画
1. 全変動流型方程式の例 2. 極大単調作用素による定式化 3. 有限時間消滅 4. 粘性解による定式化 5. 境界値問題
授業の方法
講義形式
成績評価方法
課題に対する提出レポートによる
教科書
儀我美一、儀我美保 / 非線形偏微分方程式 : 共立出版, 1999, ISBN: 978-4320015777、特に第6章
参考書
儀我美一、陳蘊剛 / 動く曲面を追いかけて[新版] : 日本評論社, 2015, ISBN: 978-4535785984
履修上の注意
全変動流型方程式の解を捉える枠組として、極大単調作用素論を用いる方法と、粘性解を用いる方法がある。これらの概略の理解を深めることが本講義の到達目標である。出席はとらないが あまり書物にかかれていない新しい事項もをおいので注意すること。