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最終更新日:2025年4月1日

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医療系学部出身者のための人文社会科学入門

医療系学部出身者のための人文社会科学入門
 「公衆衛生学(=社会医学)≒人文学・社会科学×基礎・臨床医学」である。人文学・社会科学には様々な分野があるが、これらの共通の基礎をなすのが、世界史、哲学、心理学、社会学(社会思想史)、芸術学であり、これらは人間や人間のつくる社会とはどのようなものなのかについての基礎的な探求を行っている。一方、人文学・社会科学の中でも、法学、政治学、経済学、教育学、コミュニケーション学は、どちらかという実利的・応用的な意味あいが強い。
 本講義の目的は、医療系学部出身者を主たる対象として、人文学・社会科学の諸学問に共通する基礎について講義を行うことにより、公衆衛生学や質的研究の方法論への理解を支援することにある。講義のレベルとしては、世界史、哲学、心理学、社会学、芸術学の入門レベルの書籍を容易に読みこなせる程度の知識の習得を目指す。理系の科学の教科書には、当該科学の歴史はほとんど述べられていないが、人文学・社会科学では学問の歴史が非常に重視されている。その理由についても考察する。人文学・社会科学全般の基礎を統合的に概観することにより、各個別の人文学・社会科学分野の学問を学んだ以上のものが得られると考えている。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
41518130
GME-PH6130L2
医療系学部出身者のための人文社会科学入門
木内 貴弘
A1
火曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
医学系研究科
授業計画
10月 7日(火) 人文学・社会科学概論:人文学・社会科学とは何か? 14:55-16:40  世界史概論:人文学・社会科学ではなぜ歴史が重要か? 担当:木内貴弘 10月14日(火) 哲学史1:世界をどのようにみるか? 14:55-16:40       世界をどのように考えるか? 担当:木内貴弘 10月21日(火) 哲学史2:世界をどのようにみるか? 14:55-16:40       世界をどのように考えるか? 担当:木内貴弘 10月28日(火) 心理学史:人の心、行動をどのようにみるか? 14:55-16:40       人の心、行動をどのように考えるか? 担当:木内貴弘 11月 4日(火) 社会学説史 :社会をどのようにみるか? 14:55-16:40   (社会思想史) 社会をどのように考えるか? 担当:木内貴弘 11月11日(火) 芸術評価:文学研究・文芸批評とはどのようなものか? 14:55-16:40 担当:木内貴弘 11月18日(火) 芸術表現:映像表現とはどのようなものか? 14:55-16:40 担当:木内貴弘
授業の方法
スライド、配布資料を用いて、講義及び質疑応答を行う。
成績評価方法
講義への出席(40%)、レポート(60%)による。
教科書
特になし。
参考書
・ジャレット・ダイアモンド.銃・病原菌・鉄(上・下).草思者社 2013 ・ユヴァル・ノア・ハラリ.サピエンス全史(上・下).河出書房新社 2023 ・小阪修平.新版 イラスト西洋哲学史.宝島社 2019 ・斎藤哲也.哲学史入門I、II、III.NHK出版新書 2024 ・サミール・オカーシャ.哲学がわかる 科学哲学新版.岩波書店2023 ・サトウタツヤ、高砂美樹.流れを読む心理学史: 世界と日本の心理学.有斐閣 2022 ・木村至聖.歴史と理論からの社会学入門.ナカニシヤ出版 2022 ・佐藤俊樹.社会学の方法:その歴史と構造.ミネルヴァ書房 2011 ・阿部幸大.まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書.光文社 2024
履修上の注意
予習の必要はない。各講義の聴講後に参考書に挙げられている関連書籍を読むことが望ましい。
その他
「公衆衛生学≒人文学・社会科学×基礎・臨床医学」であり、すべての科目と関係が深い。また「質的研究」の方法論を理解したい場合には、人文学・社会科学の基礎的な学問である世界史、哲学、心理学、社会学、芸術学等に関するの背景知識が不可欠であるため、受講を強く推奨する。