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最終更新日:2025年4月21日

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医学共通講義XXI

アジアのがんUHC / Universal Health Coverage for Cancer in Asia
社会や疾病構造が変容する中、アジアにおけるがんの社会的影響は大きくなってきています。がんは遺伝的素因や生活習慣だけでなく、人々の社会経済的状況などの文化的背景が大きな影響を及ぼします。アジアではこれまで正確ながんに関する統計をとることが難しく実情が不明でしたが、その統計や実態が明らかになるにつれて、がん医療の実情とがん対策に関する課題がアジア圏内でも大きく格差があることがわかってきました。また近年のゲノム科学の進展によっても、アジアのがんは知見の進む欧米型のがんとは生物学的にも異なる側面があることが明らかになってきており、予防や治療の面でも異なるアプローチが必要とされることがわかってきました。このような背景のもとで、さまざまなIT技術や制度を用いて日本がアジアのがん対策に貢献する動きも活発になってきています。
この講義シリーズでは日本を含めたアジアのがんのサイエンスや社会科学に関する第一線の講師の考えに接しながら、UHC(Universal Health Coverage)の考えに基づいて、アジアのなかで誰も取り残されないがん社会のために日本や各自がどう向き合うべきなのかを学んでもらう機会としたいと考えています。
 (医学系研究科以外の学生を歓迎します)
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
41511121
GME-ML6121L2
医学共通講義XXI
石川 俊平
S1 S2
水曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
医学系研究科
授業計画
対面の講義を想定しています。 時間:水曜5限(16:50-18:35) 時期:2025年416日(水)~ 2026年7月9日(水)の計13回 ( 場所:教育研究棟13階講義室(第5セミナー室) ガイダンス:4/16 講義:4/23, 4/30, 5/7, 5/14, 5/21, 5/28, 6/4, 6/11, 6/18, 6/25,7/2 学生発表:7/9 7月中:最終レポート締切 中釜 斉日本医療研究開発機構(AMED) 理事長:アジアのがん対策、がん医療(仮) 石川 俊平東京大学 大学院医学系研究科 衛生学分野 教授:ゲノムから見た胃癌の多様性と疫学 松岡 豊国立がん研究センター がん対策研究所 研究所長:サバイバーシップ支援における運動の価値 松田 智大国立がん研究センター がん対策研究所 がん登録センター センター長:がん統計の整備と活用 澤田 典絵国立がん研究センター がん対策研究所 コホート研究部 部長:アジア・日本のコホート研究:UHCへ貢献するエビデンス 河村 大輔東京大学 大学院医学系研究科 衛生学分野 講師:人工知能によるがん病理組織の定量化技術とその応用 椙村 春彦公益財団法人 佐々木研究所 所長:世界の胃がんから見たアジアの胃がん 米盛 勧国立がん研究センター 国際先進診療部門 部門長:アジアの隅っこでがんの治療開発を考える 柴田 龍弘東京大学 医科学研究所 ゲノム医科学分野 教授:がんの変異シグネチャと分子疫学 佐々木 淳医療法人社団 悠翔会 理事長:TBA
授業の方法
講義は原則対面形式で行われる(10月16日はオンライン)。 全13回のうち初回のガイダンス、10回は講師による座学であり、2回は受講生による発表である。各自が「講義で紹介したがんUHCに関する課題や内容に関して、自分の現在の研究内容がどのように生かせるか具体的に検討する」課題に取り組み、最終日に発表してレポートを提出する。 課題に関しては講師のなかから1名を選んで相談することとする。
成績評価方法
成績評価は①講義の出席及び②最終発表・最終レポートで行います。 ①毎回授業後に提出する短い質問に対する答えをITC-LMSで提出する。  ②最終発表は10分のスライド発表を行い、質疑応答を反映してA4で2枚程度のレポートを作成する。最終発表は必ず対面で出席してください。
教科書
指定なし。毎回の授業で関連文献が紹介される。
参考書
指定なし。毎回の授業で関連文献が紹介される。
履修上の注意
再履修可能
その他
授業で使用するスライドや資料はUTOL掲載する予定です。適宜ダウンロードして使ってください。スライドには患者さんの許可を得て、教育目的で提供されている症例写真等出版されている著作物から引用された素材(写真や動画等)が含まれていますので、SNSへの公開を含めて講義外で利用することはやめてください。