医学共通講義XXXVIII - 医学系研究科 - 東京大学授業カタログ

医学共通講義XXXVIII

臨床疫学

臨床研究のテーマは、日常臨床の中に潜んでいる。Clinical practiceからresearch questionを紡ぎ出し、研究仮説を立て、適切なデザインを構築し、利用可能なデータから意味のある分析結果を出し、臨床的に妥当な解釈を行う。これら一連のプロセスを遂行するために不可欠となる臨床疫学の理論および実践的な方法論を身につける。

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授業計画

1) （6/5、1限）臨床疫学の基礎知識１ 2) （6/5、2限）臨床疫学の基礎知識２ 3) （6/12、1限）EBMと診療ガイドライン 4) （6/12、2限）臨床診断 5) （6/19、1限）臨床予測モデル 6) （6/19、2限）観察研究デザイン(岩上将夫) 7) （6/26、1限）回帰分析の注意点 8) （6/26、2限）傾向スコア分析(propensity score analysis) 9) （7/3、1限）ランダム化比較試験とリアルワールドデータ研究 10) （7/3、2限）リアルワールドデータ研究の実例（山名隼人） 11) （7/10、1限）操作変数法(instrumental variable method) 12) （7/10、2限）差の差分析、回帰分断デザイン（笹渕裕介） 13) 14）（7/17、1・2限）レポート発表会 ※講義の順番は変更することがある

授業の方法

事前に配布される関連文献を熟読してくること。それを前提として講義で基礎的知識を提供・整理する。既存の研究を題材にディスカッションを行い知識の体系化を図る。

成績評価方法

出席点50％、レポート50％

教科書

康永秀生.できる！臨床研究最短攻略50の鉄則.金原出版2017

参考書

Fletcher GS. Clinical Epidemiology: The Essentials. Sixth Edition. Lippincott,Williams&Wilkins. 2020

履修上の注意

※本講義の資料は、各講義の前日までに学習管理システム（ITC-LMS）にアップロードされるので、各自で講義前にダウンロードしてください。 ※医学部教育研究棟13階の第6セミナー室で、対面講義を実施します。

その他

これから臨床研究を始めたいすべての大学院生が対象です。臨床研究に関する知識を深めたいすべての研究者が聴講可能です。