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最終更新日:2026年10月16日

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微生物科学イノベーション特論Ⅱ

微生物科学イノベーション特論Ⅱ
微生物科学の専門家として学位を取得しようとする大学院生が、微生物に関する最先端のサイエンスを学ぶことで、最新の技術や知識を理解すると同時に、学位取得後に自らの切り開くべき研究の方向性を考える上で必要な見識を広げることを目標とする。
7回の講義を設定する。講師は微生物科学イノベーション連携機構参画教員を中心とし、各回異なる講義を行う。
担当教員は各講義にモデレーターとして参加し、履修学生の講義内容の理解が進むように補助する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
3990113
微生物科学イノベーション特論Ⅱ
野田 陽一
A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
農学生命科学研究科
授業計画
A2ターム 集中講義 (原則12月と1月に合わせて7回開講。以下変更の可能性あり。) 2026年度微生物科学イノベーション特論II(3990113) A2ターム 集中講義(講義室:農学部2号館1階 化学第二講義室、化学第三講義室(YAMASA room)、農学部1号館1階7番講義室、2階9番講義室、 原則12月の水曜日、金曜日の3限、12月23日(水)のみ2限) 12月4日(金)3限 (13:00~14:45) 澤井 哲 先生(総合文化研究科 教授) 講義室:農学部2号館1階 化学第二講義室 講義タイトル:細胞性粘菌からみた形態形成の進化 要旨:原生アメーバの多くが属するアメーボゾアは、真核生物の8大スーパーグループのうち、真菌類・動物(オピストコンタ)の姉妹群に位置する分類群で、真核細胞の共通祖先から動物にいたる間の重要な位置にあります。そのアメーボゾアの多細胞生物の代表種である細胞性粘菌では、飢餓下で増殖を停止した数千個のアメーバが集合し、柄と胞子塊からなる子実体が形成されます。細胞性粘菌の細胞集合と形態形成運動について紹介し、微生物から複雑な多細胞体制への進化の大転換について考察します。 12月11日(金)3限 (13:00~14:45) 鈴木 庸平 先生(理学系研究科 准教授) 講義室:農学部1号館2階9番講義室 講義タイトル:地球内生命研究の最前線:生物学の常識を覆す「超スロー」な増殖と進化 要旨:本講義では、光合成に依存しない地殻内生物圏に関する最新の知見を概説する。特に、極貧栄養状態で千年〜百万年かけて増殖し、一億年間ゲノム構造を維持し続ける微生物の生存戦略に着目する。さらに、岩石・水相互作用が支えるエネルギー供給系と、それに応答する微生物のATP生産系について解説する。これら極限環境微生物の生態やゲノムの解析を通じて、全生物の共通祖先(LUCA)の姿や代謝進化の道筋を紐解くとともに、「超スローな増殖と進化」という新しい生命観がもたらす科学的波及効果と今後の研究展開について議論する。 12月16日(水)3限 (13:00~14:45) 新藏 礼子 先生(定量生命科学研究所 教授) 講義室:農学部1号館1階7番講義室 講義タイトル:宿主免疫物質IgA抗体による共生微生物制御ー有用菌と病原菌の識別ー 要旨:私たちは一生にわたって微生物と共生せざるを得ない環境にいます。多くの微生物の中の何と共生するかは私たちの健康に大きく影響することがわかっています。宿主側が共生微生物を識別する手段の一つとしてのIgA抗体の役割についてお話しします。 12月18日(金)3限 (13:00~14:45) 片山 浩之 先生(工学系研究科 教授) 講義タイトル:飲料水の微生物学的安全性確保に向けて 要旨:本講義では、飲料水の安全性確保に向け、水中のウイルスリスクとPCR法を活用した最新の測定技術を中心に学びます。従来の大腸菌を指標とした公衆衛生の歴史や、微生物リスク管理のパラダイムシフトを概説します。さらに、カリフォルニア州の飲用再利用などで導入されている厳格なLRV(対数減少値)規制の動向を解説し、実浄水場におけるウイルス除去の実測事例を通じて、実践的な評価手法への知見を深めます。 12月23日(水)2限 (10:25~12:10)福田 良一 先生(農学生命科学研究科 准教授) 講義室:農学部2号館1階 化学第二講義室 講義タイトル:酵母とはどのような生物か:二形性酵母の生き様から見えてきたもの 要旨:酵母は、真菌類に属し、出芽または分裂により単細胞のまま増殖する微生物であると定義されているが、一方で環境に応答して菌糸型あるいは偽菌糸型の増殖を示す二形性酵母が存在する。実際、酵母の分類書『The Yeasts』第5版に掲載されている1,290種の酵母のうち、半数を超える750種が二形性を示す。したがって、酵母という生物を理解するためには、二形性酵母の生き様を理解する必要がある。本講義では、n-アルカンやトリアシルグリセロールなどの脂溶性炭素源の優れた資化能と、高い脂質生産能を持つ二形性酵母Yarrowia lipolyticaの研究と、そこから見えてきた酵母という生物の新たな一面を紹介する。 12月25日(金)3限 (13:00~14:45)佐藤 弘泰 先生(新領域創成科学研究科 教授) 講義室:農学部2号館1階 化学第二講義室 講義タイトル:下水管内の自浄作用を下水処理に活用できるか? 内容: 河川には自浄作用があります。一方下水管にも自浄作用があるのですが、普通は微々たるものです。私はそれを促進する技術の開発に取り組んでいます。下水管内に微生物付着担体を設置し、また、下水の水位変動を利用してそれを空気にさらす…それだけのことです。有機物の酸化分解だけでなく、加水分解も促進できないかな、と、期待しています。あわせて下水道に関連する様々な話題について共有したいと考えています。 1月6日(水)3限 (13:00~14:45)林 勇樹 先生(環境安全研究センター 准教授) 講義室:農学部1号館1階7番講義室 講義タイトル:「創る」のではなく「選ぶ」-生体分子の進化分子工学 内容:タンパク質は私たちの生命活動を支えるだけでなく、医薬品、洗剤、食品加工など生活の中でも広く利用されている。しかし天然のタンパク質が、求められる機能や性質を備えていることは少ない。そこで、目的の機能や性質をもつタンパク質を得る手法として進化分子工学が発展してきた。本講義では、進化分子工学による機能性分子の創出だけでなく、ポリペプチドの進化可能性に関する研究についてもご紹介したい。
授業の方法
7回の講義を対面で設定します。各回異なる学内の研究者に自身の最先端の研究を中心に話をしていただきます。 担当教員がモデレーターとして参加し、履修学生の講義内容の理解が進むように補助します。 必要に応じて資料の配布を行います。
成績評価方法
出席、講義後の感想で総合的に成績評価を行います。レポートはITC-LMSから提出してください。
履修上の注意
最先端の微生物科学の講義を行ってもらうため、大学レベルの一般的な教科書に書かれている内容をさらに進めたものになる。各講師の講義タイトルおよび要旨を確認し、各講師がどのような内容の研究をしているかを論文のPDFを読むなどして予習することにより理解が深まる。 その他、講義に関する必要な情報(資料の配付方法や講義の実施URL等)については、ITC-LMSで確認すること。
その他
対面にて実施 弥生キャンパス農学部2号館