大学院
HOME 大学院 微生物科学イノベーション特論Ⅰ
過去(2023年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年10月18日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

微生物科学イノベーション特論Ⅰ

微生物科学に基盤を置く企業研究の実際を学ぶ
多様な微生物の機能は、我々の生活の様々な場面で利用されている。そのような場面は、発酵などの農産加工品製造の分野に止まらず、多くの化成品、抗生物質製造の分野などに非常に多岐にわたる。この様な発展の裏には、アカデミアのみならず、多くの企業の研究者による興味深い研究開発がある。この講義では、微生物学科学分野での最新の成果のうち、特に企業での商品開発に関わる成果を学ぶ。
微生物科学の専門家として学位を取得する大学院生が、企業に於ける研究とその応用(商品化)の実際を学ぶことで、大学や公的研究機関との研究の違いを理解し、学位取得後に自らの進むべき道を考える上で必要な見識を身につける。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
3990112
微生物科学イノベーション特論Ⅰ
野田 陽一
A1
集中
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
農学生命科学研究科
授業計画
2023年度微生物科学イノベーション特論Ⅰ A1ターム 10月5日(木)2限10:25~12:10 切江志龍(ちとせ研究所) 「発酵産業におけるデータサイエンス活用の試み」 バイオエコノミーの拡大に伴い、発酵生産を次世代化するための技術革新が急務となっている。未解決課題に対して効果的にアプローチするには「事業」という視点を持つことが不可欠であり、ちとせ研究所では「匠」による発酵制御のコツを数理的に再現・発展させることを目指し、事業的な観点から様々な研究開発に挑戦している。 本講義ではこれまでの研究開発例を交えながら企業における研究活動について紹介する。 https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/***** ミーティング ID: ********** 10月11日(水)2限10:25~12:10 藤原大介(キリンホールディングス株式会社) 「微生物研究をどのように事業化するか~プラズマ乳酸菌の事例を用いて~」 基礎研究をどのような考えのもとに始め、どのように社会にアウトプットできるのかを実例を学生の皆さんにお伝えしたい。ご自身の現在の研究へのモチベーション向上や将来への展望の参考になることを期待する。 10月18日(水)2限10:25~12:10 澤田大輔,弘田辰彦,加藤恵美子,加藤 祐樹(アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社) 「アサヒグループにおける微生物技術と酵母、乳酸菌活用の広がり ~美味しさと健康~」 ビール醸造副産物としての酵母や培養酵母を用いた主に食品素材の市場、当社における関連製品開発、技術開発について紹介する。 アサヒグループで研究開発、製品活用されている保健機能を有する乳酸菌について、 特に脳腸相関に着目した研究事例に関して紹介する。 10月26日(木)5限16:50~18:35 小田巻俊孝(森永乳業株式会社) 「腸内細菌叢研究から考える健康で幸せな生活への貢献」 要旨:食品企業には、毎日の食生活を通じて人々の健康で幸せな生活に貢献できる点に大きな価値・魅力があり、我々は、これを実践すべく日々研究開発を行っている。本講義では、腸内細菌叢の基礎・応用研究を通じて、どのような健康への貢献が食品で可能であるか、考えてみたい。 11月1日(水)5限16:50~18:35 臼田佳弘(味の素株式会社) 「微生物によるアミノ酸発酵とその展開」 うまみ調味料の原料となるグルタミン酸から始まったアミノ酸の微生物による発酵生産の事業展開とイソプレノイド等の二次代謝物生産への応用、さらにはバイオ医薬品や農業分野への発酵生産の展開について紹介する。 11月15日(水)2限10:25~12:10 山城寛(天野エンザイム株式会社) 「産業用酵素の開発と利用」 酵素は実験用試薬としてだけでなく、社会の様々な分野で利用されている。 本講義では、それらの酵素がどのように開発され、用いられているかを紹介する。 11月22日(水)2限10:25~12:10 舟橋賢記(第一三共RDノバーレ株式会社) 「微生物と創薬研究について」 世界初の抗生剤であるペニシリンはカビの代謝物であり、医学の歴史上最も重要な発見かつ最も命を救った薬の一つと言われています。微生物代謝産物をはじめとする天然物は医薬品の資源としてこれまで有効活用されてきました。本講義では、天然物と創薬研究についてお話したいと思います。
授業の方法
7回の講義を設定するが、それぞれに異なる企業の研究者を招き、研究内容と商品化について講義をお願いする。担当教員は各講義にモデレーターとして参加し、履修学生の講義内容の理解が進むように補助する。 必要に応じて、資料を配布する。 原則ハイブリッド形式で行います.ただしオンラインに関しては,例えば長期の出張などのやむを得ない事情がある場合に限り,事前に連絡をもらい,教員により許可された学生のみが聴講可能とします.ですので単位を取る学生は原則対面で参加してください.また企業によってはオンラインの配信ができません.オンラインの有無,URLはUTASあるいはITC-LMSで随時お知らせします.
成績評価方法
出席、講義後の感想、全ての授業終了後に提出するレポートで総合的に成績評価を行う。レポートはITC-LMSから提出することにする。
教科書
特になし
参考書
特になし
履修上の注意
その他、講義に関する必要な情報(資料の配付方法や講義の実施URL等)については、下のオンライン授業URLにあるGoogleスプレッドシートとITC-LMSで確認のこと。なお、東京大学のECCSクラウドメールを利用しているもののみ閲覧可能としてあるので、各自のアカウントで確認すること。
その他
特になし