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最終更新日:2024年4月22日

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国際植物材料学 (Global Plant Material Science)

国際植物材料学 (Global Plant Material Science)/ Global Plant Material Science
化石資源の代替として農作物・林業残渣等の植物資源の有効利用が求められている。意外かもしれないが、それら植物体の構成成分は不明な点がまだ多く残されており、例えば、樹皮には、仮の成分名が1950年代につけられ、その後、ほぼ手つかずのまま化学構造が不明とされる主要成分も含まれている。この背景の下、未利用植物が有するバイオマス原料としての素性(原料特性、化学構造、反応性)を明らかにし、植物資源の有効利用法の開発に道筋をつけることが重要視されつつある。
本講義は、植物細胞壁の主要構成成分であるリグニンの生合成、化学構造、および解析法の原理を紹介する。化学構造が難解な天然高分子の代表的な例としてリグニンをとりあげて解説・議論するが、講義の目標は、様々な天然高分子の化学構造研究に共通する解析法の原理を理解し、これを通して、化学構造に関する未解決な問題にアプローチする考え方を養うことにある。また、関連する論文等を受講者が読み調べ、要点を発表する時間を設ける。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
3910158
GAG-GA6J01L2
国際植物材料学 (Global Plant Material Science)
秋山 拓也
A2 W
金曜2限
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講義使用言語
日本語、英語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
農学生命科学研究科
授業計画
予定 第1回 概要:植物の天然高分子(タンパク質、核酸、多糖、リグニン)を比較する 第2回 リグニンの生合成機構と化学構造 第3回 立体化学とその重要性 第4回 化学構造と反応性、【課題】課題論文の検索 第5回 構造解析例1.分光法(NMR)と化学分解法、【課題】学生による発表 第6回 構造解析例2. 組換えによるリグニン構造の変化【課題】学生による発表 第7回 構造解析例3. 特殊な解析法【課題】学生による発表
授業の方法
講義を主体とする。 講義全7回(12/1,8, 15, 22, 1/5, 19, 26)予備日2月2日 尚、日程に若干の変更が加わる場合がある。
成績評価方法
出席・授業中の課題発表・レポート
教科書
なし
参考書
木質の形成(海青社)、植物細胞壁(講談社)
履修上の注意
化学構造式を多用するため、有機化学に関する高校程度の基礎知識を学習してから履修することが望ましい。