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最終更新日:2024年10月18日

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木材乾燥学特論

木材乾燥学特論/ Advanced Wood Drying
木材乾燥、機械加工の基礎を乾燥、加工に関わりの深い木材の性質とあわせて講義する。機械加工、乾燥の方法、装置、操作、管理など、機械加工や木材乾燥全般について講義する。以上を通して適正な木材利用のための木材加工技術について知識を深める。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
3907157
GAG-BM6B04L2
木材乾燥学特論
非常勤講師
S1 S2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
農学生命科学研究科
授業計画
2名の非常勤講師による集中講義を行う。 【藤本 清彦 先生担当分】 木材機械加工に関する基礎や応用について講義する 7月2日(火)13:00~18:00,7月3日(水)9:30~17:00 農学部1号館1階 第7講義室 筆記用具を持参すること。 【渡辺 憲 先生担当分】 木材乾燥の基礎および最近の乾燥方法やトレンド等のトピックについて講義する 7月22日(月)13:00~18:00,7月23日(火)9:30~17:00 農学部1号館地下 第4講義室 授業時間中にレポート作成があるので筆記用具を持参すること。
授業の方法
講義形式で実施する。 藤本 清彦 先生(機械加工学)および渡辺 憲 先生(木材乾燥学)により以下の内容の講義を行う。 1. 機械加工学 【木材切削の基礎】 木材加工の意義、木材切削の特徴、切削機構、切削に影響を及ぼす因子 【各種切削加工】 鋸挽き、回転削り、穴あけ、研削 製材作業、バーカー、木取り、縦接ぎ加工、単板切削、プレカット、破砕・チップ加工 【特殊加工と伝統加工】 レーザー加工、ウォータージェット加工、木材加工の歴史、工芸品、轆轤挽き、伝統的建築の木材加工 【木材加工の自動化と安全】 センサー技術、AI、安全、騒音、粉塵 2. 木材乾燥学 【木材乾燥の基礎】 含水率管理、乾燥材の特徴、乾燥速度と乾燥条件、乾燥応力と損傷 【木材乾燥設備および機器】 乾燥法、加熱・調湿・空気循環方式、装置が具備すべき条件、 人工乾燥装置の方式と規模の選択、装置の自動制御、各種人工乾燥装置など。 【木材乾燥の実際】 天然乾燥、人工乾燥の方法、除湿式乾燥、蒸気・高周波複合乾燥、蒸気・圧力併用乾燥、 高周波加熱減圧乾燥、乾燥前処理、乾燥操作、乾燥経費など。 【木材乾燥の意義と近年の動向】 最近の木材乾燥技術者の役割、乾燥の意義、最近の木材乾燥設備状況・乾燥材生産量ほか
成績評価方法
出席状況ならびにレポート提出により評価する。
教科書
日本木材学会 編:木材学―応用編,海青社(2023年3月) 番匠谷薫他 編:木材科学講座 6 切削加工 第2版,海青社(2007年9月) (財)日本住宅・木材技術センター:2015年版 針葉樹製材乾燥の手引き 信田聡他 編:木材科学講座7 木材の乾燥 Ⅰ基礎編,Ⅱ応用編,海青社(2020年4月) いずれも購入の必要なし。
参考書
日本木材学会 編:木材学―応用編,海青社(2023年3月) 番匠谷薫他 編:木材科学講座 6 切削加工 第2版,海青社(2007年9月) (財)日本住宅・木材技術センター:2015年版 針葉樹製材乾燥の手引き 信田聡他 編:木材科学講座7 木材の乾燥 Ⅰ基礎編,Ⅱ応用編,海青社(2020年4月)
履修上の注意
特になし。
その他
外部非常勤講師による集中講義形式で行う。 学内担当教員:生物材料科学専攻 木材物理学研究室 恒次祐子 学内担当より: 講義題目は乾燥学となっていますが、内容は木材機械加工学と木材乾燥学です。 機械加工学では様々な加工方法、機械を取り扱います。製材技術、マイクロフィンガージョイント、バイオマス関係の加工(チッパーや破砕機)など最新の研究成果も含めてお話をしていただきます。また伝統加工について、大工道具の話や轆轤挽きなどの話もある予定です。 木材乾燥学では、木材の建築利用にかかせない乾燥の基本的な考え方から応用までを扱います。水分移動に伴う材中の応力発生、木材の水分管理など木材物理的な内容から、様々な木材乾燥技術(方法やスケジュールなど)などの最新動向までをお話しいただきます。 どちらも建築、家具、楽器などに木材を利用する際には欠かせない専門知識でありながら、専門の先生が少なくなっていることから大学の講義では取り上げられなくなってきています。貴重な講義になると思いますので興味があればぜひ受講してください。