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最終更新日:2026年10月16日

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森林生態圏管理学特論

森林生態圏管理学特論 / Advanced Forest Ecosystem Science and Management
森林は代表的な陸上生態系であると同時に人間社会が多くの恩恵を受けることのできる場である。人間は森林から多くの資源を得ると同時に日常、非日常を問わず生活環境の一部として森林を利用している。本講義は、さまざまな森林生態系を対象に、人間社会との関わりの中で適切に管理していくために必要な知識を異なる学問分野を基盤とした総合的な視点から具体的に学ぶものである。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
3903142
GAG-FS6I03L1
森林生態圏管理学特論
蔵治 光一郎
S1 S2
木曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
農学生命科学研究科
授業計画
2026年度 森林生態圏管理学特論講義日程S1/S2ターム木曜1限(8:30~10:15) 4/9(木)福井 大「ガイダンス」「森林と野生動物」 ガイダンスでは、講義方法、成績のつけ方などについて説明します。 多くの野生動物が住処や食物を森林に依存している一方、森林も野生動物から様々な影響を受けています。本講義では、動物の住処としての森林、森林で動物が果たす役割、人間と森林と動物をめぐる諸問題について解説します。 4/16(木)鎌田直人「森林昆虫の大発生、密度変動機構、防除」 森林ではさまざまな昆虫が大発生する。昆虫の密度変動機構をブナの葉食性昆虫を例に紹介する。また、恒常的に大発生して森林に被害を引き起こしている昆虫もいる。そのメカニズムと防除の考え方を紹介する。 4/23(木)楠本 大「樹木の病気と防御機構」 森林では微生物により様々な病気が発生し、樹木の衰退や枯死を引き起こします。一方、健全な樹木は防御機構を発達させて、微生物の感染を防ぎます。講義では、人工林や天然林等における病気の事例と樹木-微生物間の相互作用について解説します。 4/30(木)安村直樹「森林資源の造成と政策」 森林の保続性を確保するためにはその造成、特に人工林造成は重要です。造成の動機や方法は、時代や地域によって異なります。時代や地域による特徴を政策とあわせて紹介するとともに、日本の人工林造成の課題について解説します。 5/14(木)後藤 晋「森林植生の現在、過去、そして未来」 本講義では、まず、現在の気候と森林植生の地理分布について整理します。次に、花粉化石や植物遺体、遺伝解析などの結果から、過去から現在に至る森林植生の変遷を考えます。最後に、未来の森林植生として、移植実験やモデルを用いた代表種の分布予測について解説します。 5/21(木)蔵治光一郎「森と水と人」 森林で発生する近年の土砂災害を紹介し、災害防止を目的とした研究として、水源域で雨や川の水量の観測データの解析について講義します。また「森と水と人」についての誤解、神話、「森と水と人」を巡る社会のニーズに応える専門家、研究者のあり方について講義します。 5/28(木)鴨田重裕「森林生物の機能、樹木生理、二次代謝物の利用」 植物は様々な二次代謝物を作ります。それらは植物にとって重要な物質であるばかりではなく、人にも様々に利用されています。本講義では森林生物の機能に注目して、二次代謝物の利用について考えます。 6/11(木)平尾聡秀「森林の生物多様性とその機能、保全」 森林は陸域の生物多様性を支える存在です。本講義では、森林の生物多様性とその維持機構について解説するとともに、生物多様性のもつ役割(生態系機能)について考えます。また、森林の利用と生物多様性の保全を両立するための具体的なアプローチを紹介します。 6/18(木)尾張敏章「空間情報技術を用いた森林情報の管理」 UAV(無人航空機)やGNSS(全地球航法衛星システム)、GIS(地理情報システム)、レーザ計測(LiDAR)など、最先端の空間情報技術を用いた森林情報の収集と管理について、実演を交えて解説します。 6/25(木)齋藤暖生「森林と文化」 現実の森林のありさまは、そのほとんどが⼈間活動の影響を受けた結果としてのものであり、その⼈間活動を根底で規定しているのが⽂化です。本講義では、森林をめぐる文化を捉える基本的な視点について解説し、現代的な取り組みについて紹介します。 7/2(木)浅野友子「山地森林域での水・土砂管理」 地形が急峻で降水量が多い日本列島の山地森林域では毎年のように洪水や土砂災害が発生します。一方で、私たちは山地森林域に洪水を抑制し水源として下流にきれいな水を安定的に供給することなども期待しています。本講義では山地森林域に降った雨がどのように流れるのかを学び、水の流れの実態に沿った水・土砂管理について考えます。 7/9(木)徳永友花「森林による炭素隔離」 大気中の二酸化炭素濃度は年々上昇しています。温室効果ガスの排出を抑えるだけではなく、積極的に吸収していくことが重要です。本講義では、気候変動対策として森林がどのように脱炭素社会に貢献するかについて解説します。 7/16(木)田中延亮「森林からの蒸発散」 森林からの蒸発散は、水源涵養機能をはじめとする森林の生態系サービスを評価する上で重要なプロセスです。森林からの蒸発散過程を整理すると同時に、樹木による蒸発散のコントロール、施業や手入れの影響など、具体的な観測事例を挙げながら解説します。
授業の方法
・複数の教員によるオムニバス形式で開講する。4/9に講義ガイダンスを行うので、履修を希望するが、出席できない学生は、シラバス担当教員(福井)までメールで連絡すること。 ・本講義は対面形式で行う。必要に応じ,UTOLを通じて資料を配布する。 ・講義中に小レポートの課題を配布するので、講義日の翌日24時までに小レポートをUTOLを通じて提出すること。期限が過ぎると提出できないので、レポート提出の期限は厳守すること。万が一、システム不調などでアップロードできないときには、すみやかに福井まで連絡すること。 ・なお、小レポートの課題は、UTOLにはアップロードせず、配布のみなので、講義に出席しない場合には提出できないことに留意すること。
成績評価方法
・各講義における小レポートの提出数と点数の平均で成績をつける。成績における提出数とレポート点数の比率は1:2とする。 ・小レポートの提出数が7未満の場合は不可とする(提出数が3以下の場合、未受験扱いとする)。 ・期末試験は行わない。 ・授業に出席していないとレポート提出することができない。必ず、出席簿に記入すること。出席簿に記入がないと、その講義については成績対象とならないことがあるので注意すること。
履修上の注意
・本講義は学部で当該講義を履修していない大学院生向けの内容であるため、学部で森林生態圏管理学を履修済みの場合は本講義を履修できないので注意すること。 ・講義前日までに講義資料をUTOLにアップロードするので、講義前にその資料を見て事前の知識を得ておくことで、より深い理解を促す。 ・4/9の講義の際にガイダンスを行い、講義内容や評価方法について説明する。 ・ガイダンスに出席すること。出席できない場合、シラバス担当教員まで問い合わせることが望ましい。