大学院
HOME 大学院 ヒューマンファクター
過去(2022年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2025年4月21日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

ヒューマンファクター

 原子力施設の安全確保は「人は誤り、機械は故障する」という生活の知恵に基づき多層防護の考え方を採用するとともに、組織やその構成員の安全意識の維持・向上(安全文化の醸成)という、有形・無形の二つの基本原則の実現により担保される。しかしながら、近年の技術システムの事故を観察すると、それらはより一層、組織事故の様相を呈しており、時代の流れやシステムと人間の関係の変化に伴って、その特質が変化しつつある。
 本講義では、ヒューマンファクターに関わる研究の知見、そして技術システム設計や教育訓練等への反映という研究開発の歴史から、組織の安全文化醸成へという流れで,具体的な事例を交え、ヒューマンファクターに関わる基本的な知識の習得する.そして,ヒューマンファクターの分析に基づく,原子力施設の運営管理を実践するための能力を身につける。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
3794-152
GEN-NP5m71L1
ヒューマンファクター
斉藤 拓巳
S1 S2
月曜
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
工学系研究科
授業計画
1.ヒューマンファクターの基礎 (1) 2.ヒューマンファクターの基礎 (2) ヒューマンファクターに対する理解を図るために、その概念、定義、ヒューマンエラーとの関係等、ヒューマンファクターの基本的考え方について論じる。 3.人間の特性 ヒューマンエラーに影響を与える、人間の生理特性、認知特性、心理特性について論じる。 4.エラーマネジメント ヒューマンエラー分析の考え方、また、この分析に基盤を置きながら組織大でヒューマンエラー防止に取り組むエラーマネジメントについて論じる。 5.集団特性 集団の中に入ることによって出現する人間が持つ特性を論じるとともに、リーダーシップやコミュニケーションに関する実践的知見を教授する。 6.安全文化 チェルノブイリ事故以降、その必要性が論じられている安全文化について、IAEAなどが示す定義や主要な要素、これに関連した研究から得られた新たな知見などを教授する。 7.事故発生のメカニズム (1) 8.事故発生のメカニズム (2) ヒューマンエラーと事故発生のメカニズムについて、東海村臨界事故、TMI事故、チェルノブイリ事故、テネリフェ事故(航空機)、信楽高原鉄道事故、横浜市立大学患者取り違え事故など、社会に大きな影響を与えた事故事例を交えながら論じる。
成績評価方法
期末の課題レポートの内容で評価する.
教科書
“Managing the Risks of Organizational Accidents Ashgate” (J.Reason)
参考書
特に無し
履修上の注意
指示しない