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最終更新日:2025年4月21日

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サステナブル・サービスデザイン

現在、人口増加等に伴い資源利用量は増え続けており、大量生産・大量廃棄を前提とした一方通行の経済システム(リニア・エコノミー)は限界を迎えつつある。このような背景から、製品や資源の価値を長期にわたり維持する循環型の経済システム(サーキュラー・エコノミー)が注目を集めている。サーキュラー・エコノミーが従来の循環型社会などの取り組みと異なる点は、製品や資源の循環を通じて環境負荷の削減だけでなく、経済活動の拡大も同時に実現することを目的としていることである。そのため、サーキュラー・エコノミーは企業の経営における意思決定に対しても大きく影響を与える。
本講義ではサーキュラー・エコノミーの実現に向けたモノとサービスづくりの基本的な考え方と、その実践方法について学ぶ。そして、サーキュラー・エコノミーを実現する手段の一つである製造業のサービス化と製品サービスシステム(Product-Service Systems: PSS)を理解した上で、その設計と環境・経済評価のための手法を学習する。さらに、実際の企業における新規サービス事業の設計演習を通じてPSSの設計・評価における実践的な能力を身につける。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
3792-169
GEN-TM6503L1
サステナブル・サービスデザイン
木見田 康治
S2
金曜3限、金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
工学系研究科
授業計画
第1週 【製造業のサービス化とは】製造業のサービス化とその事例について理解した上で、経済成長と資源消費を切り離すディカップリングなどのサービス化の効果について学ぶ 【製造業のサービス化とサーキュラー・エコノミー】近年、欧州を中心に注目を集めているサーキュラー・エコノミーについて理解した上で、製造業のサービス化との関係や生活者や企業に与える影響について学ぶ 第2週 【製品サービスシステムの顧客分析:解説】製品サービスシステムにおけるValue Propositionを理解した上で、その決定のため顧客分析方法について学ぶ 【製品サービスシステムの顧客分析:演習】実際の事例を用いた演習を通じて製品サービスシステムにおける顧客分析について理解を深める 第3週 【製品サービスシステムのビジネスモデル設計:解説】製品サービスシステムにおけるビジネスモデルを理解した上で、その設計方法について学ぶ 【製品サービスシステムのビジネスモデル設計:演習】演習を通じて製品サービスシステムのビジネスモデル設計について理解を深める。設計したビジネスモデルを発表し、その促進・阻害要因について議論する 第4週 【製品サービスシステムのエコシステム設計:解説】製品サービスシステムにおけるエコシステムを理解した上で、その設計方法について学ぶ 【製品サービスシステムのエコシステム設計:演習】演習を通じて製品サービスシステムのエコシステム設計について理解を深める。設計したエコシステムを発表し、その促進・阻害要因について議論する 第5週 【製品サービスシステムの経済評価:解説】ミクロ経済学やゲーム理論の一分野であるメカニズムデザインの基礎を理解した上で、社会的余剰などの経済的な観点からサービスのメカニズムについて議論する 【製品サービスシステムの経済評価:演習】製品サービスシステムのメカニズムデザインについて演習を通じて理解を深める。演習結果を発表し、その社会実装に向けた促進・阻害要因について議論する 第6週 【製品サービスシステムの環境影響評価:解説】サーキュラー・エコノミーに関わる様々な取り組みを理解した上で、製品サービスシステムの環境影響とその評価方法について学ぶ 【製品サービスシステムの環境影響評価:演習】演習を通じて製品サービスシステムの環境影響評価について理解を深める。評価結果を発表し、サービス化による環境的な効果について議論する 第7週 【グルプワーク最終発表】設計した製品サービスシステムを発表し、その経済的・環境的な効果について議論する
授業の方法
授業は、座学(解説)とグループワーク(演習)を組み合わせて実施する。
成績評価方法
出席40%、最終発表30%、最終レポート30%
履修上の注意
指示しない