大学院
HOME 大学院 作動学への招待
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2026年10月16日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

作動学への招待

 本講義は「作動学」という新しい制度理論が主題である。作動学とは、牧原が2018年より提唱している公的制度の設計・運用・評価を、制度の「作動」という動きの中で捉えようとする学問領域である。政治学・行政学を基礎にしながら、制度の「動き」については、情報システム論とりわけ稲見昌彦東大先端研教授・檜山敦一橋大学教授らがV Rを基礎として提唱する「身体拡張学」などを取り込み、デジタル化という文脈での制度の「作動」をまず分析し、それを歴史的な文脈の中で古今東西の公的制度に適用しようとする。理論的基礎を深めつつ、より有効な制度改革に対する提言など社会実装を目指すものであり、文理融合を心がける。なお、現在日本VR学会で、稲見教授・檜山教授とともに研究委員会「デジタル公共社会と作動学」を開設しており、適宜そこでの活動についても話題としたい。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
3788-090
GEN-AIm09L1
作動学への招待
牧原 出
A1 A2
火曜3限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
工学系研究科
授業計画
 本講義では、デジタル化の流れの中で、従来制度と考えられたものが決定的に変化しつつあるという認識に立つ。現代社会が問いかける新しい制度論をさらに拡張し、そこから制度の展開を予測し、再設計する方法論を提示し、より有効な制度とは何かを探究していく。制度の作動という発想自体は、古典古代の政体論として議論されており、政治思想史においては古くからある考え方とも言える。だが、デジタル化の中で、制度の作動を精密かつ長い視座で読み解き、制度設計に資する理論を構築する必要が出てきている。その意味では、本講義では、古くからある考え方を現代社会の中で再生しつつ、より高度化するであろう未来の社会に向けて、制度と政策のあるべき方向を考えていきたい。  講義内容は、総論「制度はどう作動するか」、理論「制度論の再構築」、各論と評価「具体例から考える制度の不作動とその評価」、今後の課題「制度作動から新たに浮かび上がる問題としての第3次統治構造改革とは何か?」の4部構成をとる。 総論:自動化する制度作動    デジタル化と制度のシームレスな運用    制度の「仕様書型」と「運転動作画家」    天皇機関説と制度作動、古典的政体論 理論1:制度作動のサイクル・モデル     作動要因としての「作動子」     作動子の作動と誤作動・不作動     工学モデルと公的制度の運用との差異 理論2:制度の誤作動と不作動     誤作動・不作動の諸相     誤作動からの回復とその可能性     政治状況における作動と政治制度の誤作動 各論と評価:省庁制       内閣制       司法権       内政と地方自治体       第三者機関       デジタル化       国会       政党       象徴天皇制 等         受講生は、およそ対象を「拡張」したい学生、静態的事象よりも動態的事象に関心のある学生、制度の哲学に関心のある学生、行政学・政治制度論に関心を持つ学生、公的制度に関連する実務家などを想定している。オンライン講義で行うが、受講生の求めに応じて対面も合わせて行うことも考えたいが、開講後に適宜相談したい。
授業の方法
講義形式で行う。質問は随時受け付ける。
成績評価方法
期末レポートによる
履修上の注意
特に必要としないが、下記の参考文献に適宜目を通すことを推奨する。
その他
<前提となる知識・項目> 特にないが、旺盛な興味関心を持つことが望ましい。