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最終更新日:2024年10月1日
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知的財産経営
2023 年 知的財産経営 (March版)
・単位 2.0単位
・教員 渡部 俊也(未来ビジョン研究センター)
・時期 夏学期 金曜日5・6限16:50-20:30(途中休憩あり)
・教室 ラウンジ講義室(1,2回およびオンラインで実施する可能性があります)
1.概要
現在のグローバルビジネスにおける知財戦略と知財管理は、伝統的な特許などの狭義の知財権に限られるものではなく、無形資産全体の戦略と管理を指す。デザインやブランド、データやノウハウなどその対象は広範に及び、B to Cビジネスにおいては個人情報保護などの観点からの考察も求められる。またその戦略目標は占有可能性を意図したものから、アライアンスを目的としたもの、オープン・イノベーションやオープン&クローズ戦略まで多岐にわたる。このような多様な客体を管理する現在的知財マネジメントは、AI技術の進歩やデータ駆動型イノベーションにより一層重要性を増しているといえる。
この授業では、知的財産マネジメントの基本的要素を踏まえつつ、伝統的な技術独占のための知財戦略から、知財の不確実性への対処、さらにはオープン知財戦略、人工知能やビックデータ、の管理方法や、現代の組織に求められる戦略性の高い知的財産マネジメントの要諦を学ぶ。先端的な知財問題をトピックとして取り上げ、知的財産法や技術経営、経営戦略など多面的な視点から受講生と議論を行っていく。
2.進め方
最近の知財戦略動向を織り交ぜた講義と、最新のケースを用いたグループワークなどから構成される。知財制度の学習の目的については、各種知的財産制度を理解することだけではなく、知財制度を戦略的に活用するための基礎的な考え方を習得することを目的として行われる。 また制度の基礎的学習に関しては、毎回前回の授業範囲の法律知識などを問う小テストを行う。また期間中に事業戦略の実地実習を1回行う。
3.テキスト
特定のテキストは用いないが必要に応じて下記の参考書を参照すること
元橋一之、渡部俊也「東京大学工学教程:知的財産経営」(2016)
渡部俊也「イノベーターの知財マネジメント」白桃書房(2012)
渡部俊也他(分担執筆)知財のフロンティア18章「知的財産はどのように利用されているのか」勁草書房(2021)
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