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最終更新日:2024年4月22日

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美しい人工物のためのWS

本授業は「価値創造デザイン特別講義/特別演習」の一つになります。
学術が細分化し価値観が多様化するなかで、科学技術と社会をうまくつなげて⾰新的なプロダクト・建築・サービス・システム・制度をデザインできる⼈材が求められています。そこで、いわゆる理系・⽂系・芸術系の垣根を超えて「デザイン」をキーに新たな価値を創造するための、⼤学院⽣向け教育プログラムを提供します。
本授業ではデザインについて、次のような新しい定義を採用します。
「デザイン:人工物あるいは人工環境と人との間で起こるほぼ全てのことを計画し、幸福な体験を実現すること」
便利で使いやすく美しい人工物をデザインするには、基本機能を設計するための幅広い自然科学と、人のふるまいを理解するための人文科学の知識、自然物や抽象形態に対する繊細な美的感覚と表現力が必要です。いずれも習得に時間がかかる巨大な体系ですが、最も重要なのはそれぞれの方法論の違いを理解し、常に多視点、多重思考で考えることです。
本講義では、デザインの概念と背景知識を基礎教養として身につけること、および演習を通じて体験的に基礎的なデザインスキルに触れることにより、今後の研究、学習における幅広い創造的行為の基盤となることを目指します。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
3722-154
GEN-ME6810L2
美しい人工物のためのWS
山中 俊治
S1 S2
水曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
工学系研究科
授業計画
第1週:ガイダンス 第2- 13週:下記の講義と課題遂行を並行して行います。 講義1:美しさとは何か 講義2:描くということ - 思考の道具、コミュニケーションツールとしてのスケッチ 講義3:役に立つもののデザイン - ユーザビリティエンジニアリングの実践 講義4:動きのデザイン - ロボットをデザインするということ 講義5:製造技術とデザイン 講義6:人体にフィットさせる - 義手・義足のデザイン 講義7:未来を開くプロトタイピング - 先端技術の可能性を具現化するプロトタイピング 課題1:分解観察スケッチ 身の回りにある工業製品を分解し、その構造をわかりやすく伝えるように部品を空中配置したスケッチを描きます。目的は、人工物における機能と形の関係についての理解を深めること、設計者の意図を推定すること、思考の道具としてのスケッチの基本文法を身につけること。 課題2:自然物のCAD 植物の立体構造をCADで再現します。教育機関様に無料で提供されているモデリングソフトを使います(手元に使い慣れたCADがある場合はそれを使用しても構いません。自然の造形に対する観察眼と立体データの製作技能向上を目指します。 課題3:アイディエーションとプロトタイピング 課題1において分解し、理解した製品について市場調査や使用状況調査を行います。その上で意図的な概念操作によって、新しい工業製品アイデアの創出を試みます。創出されたアイデアを他人に共感してもらうためのプロトタイプ(立体またはデータ)を製作し、プレゼンテーションを行います。オンライングループワークです。
授業の方法
山中俊治のひととなりを知りたい場合は、下記のブログやTwitterを参考にしてください。 ・ブログ「デザインの骨格」 http://lleedd.com/***** 2014年から更新されていませんが、デザインの基礎となるものの見方や考え方をエッセイ風に記録したものです。 ・twitter @Yam-eye https://twitter.com/***** ・Instagram https://www.instagram.com/***** 山中のスケッチ置き場です。
成績評価方法
出席状況と提出された課題成果をもとに評価します。
教科書
山中俊治著「デザインの骨格」日経BP社 ISBN: 978-4822264703, 山中俊治著「カーボン・アスリート」白水社 ISBN: 978-4560082188, 山中俊治著「デザインの小骨話」日経BP社 ISBN: 978-4822259518
参考書
檜垣万里子著「気になるモノを描いて楽しむ 観察スケッチ」ホビージャパン ISBN: 978-4798619187
履修上の注意
基礎を固める(工学部共通)