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最終更新日:2026年10月16日

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Supervised ReadingsI

グローバルに言語学を捉える:個別言語の枠を超えて
 この授業は、言語学で「グローバル」に考えるとはどういうことなのか、「地球規模」で言語学を捉えるとはどういうことなのかを探求することを目的とする。「グローバル」に言語学を捉えることが「個別言語の枠を超える」ことだとすると、そのアプローチにはいくつかの可能性がある。 
 第1に、個別言語の根底にある普遍文法(universal grammar)とは何なのかを探求すること。言語の普遍性・多様性を、言語学がどのような言語理論のもとでどのように導き出すかの問題である。生成文法であれ認知言語学であれ、言語の普遍性・多様性の問題は避けて通れない。理論言語学を志向する者は、言語の普遍性・多様性を軸に「個別言語の枠を超える」または「地球規模で言語学を捉える」ことができる。
 第2に、多言語主義(multilingualism)・多文化主義(multiculturalism)のもとで言語学のあり方を探求すること。統一言語(lingua franca)としての英語の功罪や、第二言語の獲得・学習を含む発達言語学の問題、言語接触や言語借用などの社会言語学・歴史言語学の問題、標準言語のもとでの危機言語・危機方言の保存を目的とする言語政策の問題などである。応用言語学を志向する者は、上記の問題の1つに取り組むことにより、「個別言語の枠を超える」または「地球規模で言語学を捉える」ことができる。
 第3に、人間言語の起源(language origins)がどこにあり、どのような進化を経て多様な言語に分岐するに至ったかを探求すること。言語の生物進化・文化進化の問題である。進化言語学を志向する者は、言語の系統発生の生物学的基盤と動物コミュニケーションとの関連を軸に「個別言語の枠を超える」または「地球規模で言語学を捉える」ことができる。
 その他にも、言語学を「地球規模」で捉えるアプローチの可能性が考えられ、従来の枠にとらわれない新しい見方の提案も俟たれるところである。
 受講者は読書リストの図書やその他の図書・論文を参考にしつつ、上記のいくつかのテーマ・アプローチのうち1つを選んで、「グローバル」に「地球規模」で言語学を捉えるために、「個別言語の枠を超える」ための方法論を習得し、最終的には新たな提案へと結びつけてもらう。
 基本的に自らが指向する研究トピックに沿って、この授業の趣旨に結びつけてもらって構わない。むしろそれが授業の狙いでもある。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31M390-0011S
GAS-GW6A01S1
Supervised ReadingsI
田中 伸一
S1 S2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
総合文化研究科
授業計画
以下の計画に従って、段階的に上記の目標を達成する。 1)テーマの選定:4月末 下記の読書リストの図書やその他の図書・論文を参考にしつつ、上記のいくつかのテーマ・アプローチのうち1つを選び、自らが行いたい研究トピックを固めてその概要・狙いを報告する。その際に、どのように「グローバル」であるかを明らかにすること。 2)先行研究の歴史的背景・批判的検討の報告:5月末 その研究トピックのもとで、主要な先行研究の歴史的背景を整理し、その経験的・理論的問題(未解決の問題)を明らかにするなど、批判的検討の結果を報告する。 3)オリジナルな研究提案の報告:6月末 先行研究の批判的検討の結果を経て、リサーチクェスチョンや解決の見通しを示した上で、自らが行いたい研究の目標・方法・意義などを報告する。 4)問題解決と建設的発展の提案:7月末 最終報告として、これまで構築した批判的検討と問題解決の試みの論考をまとめる。「個別言語の枠を超える」ことがいかに達成されたか(単に複数言語を扱ったというだけでなく、その考え方や方法論の汎用性や応用可能性)が重要なポイントとなる。
授業の方法
 この授業は「Supervised Readings」であり、毎週授業を行うのではなく、自らが選んだ諸論文を自習して、定期的に教員に報告・議論する形で進めていく。  上記の1)〜4)の報告・提出を然るべき日程でメールにて行い、コメントをメールにて返すか、必要があれば下記のZoom URLにて議論する。1)〜3)の報告はそれぞれA4で1〜2ページ程度のpdfファイル(書式自由)、4)の最終報告はA4で3〜5ページ程度(参考文献含む)のpdfファイル(書式自由)にて提出する。
成績評価方法
4つの報告の内容・形式・目標達成度などにより、総合的に評価する。
履修上の注意
この科目はGSI国際卓越大学院プログラムに所属する学生のためのものである。この授業の受講希望者は、4月中旬ごろまでにに***必ず担当教員にメールにて受講希望の連絡***をとること。
その他
オンラインを用いる場合、指定日時に下記から入ること。 https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/***** ミーティング ID: **********