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最終更新日:2024年4月22日

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欧州研究特別研究I

ドイツ法の20世紀
 近代ドイツの法は、単に日本法の母法国の一つとして重要であるのみならず、ドイツの政治体制の変遷のみを見ても、権威主義的君主制国家、民主的共和政、ファシズム、資本主義にもとづいた民主政と社会主義体制との対立的併存、再統一、ヨーロッパ統合と、いわば20世紀における法の実験室のような様相を呈しているという意味でも、きわめて興味深い対象である。
 本講義では、ビスマルク帝国から再統一とヨーロッパ統合の深化にまで及ぶ時代から、幾つかのトピックを取り上げて、ドイツ法史の発展の特徴について考えてみたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31M310-5141A
GAS-EU6A30L1
欧州研究特別研究I
西川 洋一
A1 A2
火曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
基本的に、次のような枠組みで講義をする。 1.導入ー近現代ドイツ法を研究する意義 2.ビスマルク帝国における法発展 3.革命と共和政  3−1 第一次世界大戦の法史上の意義  3−2 ヴァイマール憲法の基本構造  3−2 法学の展開 4.第三帝国における法と政治  4−1 ナチス体制の捉え方  4−2 ナチス支配のもとでの法の溶解  4−3 ナチス支配下での「法の近代化」? 5.ドイツ民主共和国  5−1 ソヴィエト支配下の改革  5−2 社会主義国家の法体制  5−3 私法と訴訟法 6.ドイツ連邦共和国  6−1 占領下の改革  6−2 ドイツ連邦共和国の誕生  6−3 ボン基本法  6−4 社会的市場経済と法 7.再統一とヨーロッパ化
授業の方法
基本的に講義形式で行なうが、希望者には文献を指定してそれについて報告をしてもらうことも考えたい。
成績評価方法
レポートによる。授業中に報告をした者には加点をする。
教科書
教科書はない。講義資料を配布する。
参考書
参考文献は授業中に紹介する。
履修上の注意
ドイツ近現代史に関する詳細な知識は必要ないが、現代社会において、法が直面する諸課題についての鋭敏な問題意識をもって授業に臨んでほしい。