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最終更新日:2025年4月21日
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現代科学技術概論III
人工知能が浸透する社会について考える
近年、人工知能(AI)、特に生成AIの応用が進む分野として、創作・デザイン・教育・医療・ビジネス戦略・公共サービスなどが挙げられ、私たちの生活や働き方に大きな変化をもたらしています。その一方で、AI技術の開発や利活用に関する倫理的・法的・社会的影響(Ethical, Legal and Social Implications)についての議論が国内外で活発に行われており、法的枠組みの整備も進んでいます。こうした議論には、技術のみならず、倫理・法・社会科学の視点が不可欠であり、技術者だけでなく、政策関係者や実務家、人文・社会科学の研究者もAIに関する知見を持つことが求められます。
本授業では、「技術が社会に与える影響を受け入れるのではなく、どのような社会を目指し、そのために技術や人は何ができるのか」という視点から、AIと社会の論点を考察します。特に、多様なステークホルダーとの対話を重視し、倫理的・法的・社会的な課題を多角的に検討します。
本授業を通じて、受講者はAIの社会的影響についての理解を深めるとともに、異なる立場の人々と建設的に対話し、意見を交換する能力を養うことが期待されます。また、国際的な議論やステークホルダーとの対話に主体的に参加する姿勢が求められます。授業では、国際機関や国内のマルチステークホルダーによるAIと社会の議論を参照し、実際の事例をもとに議論を深めると同時に、異分野の知見を取り入れた対話を通じて、AIが社会に与える影響を多面的に理解することを目指します。最終的には、特定のテーマに関するグループワークを行い、AIを開発・利用する組織が直面する課題やその解決策について考察し、最終レポートとしてまとめます。
なお、本授業は総合文化研究科、情報学環、情報理工学系研究科、公共政策大学院の合併授業です。
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