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最終更新日:2025年4月21日

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生命の物理学特論II

生命の物理学特論II
細胞の情報処理、運動、組織の構造や動態は、数億年にわたる生物進化で獲得された叡智の結集と捉えることができる。これをただ漠然としてではなく、具体的な問題設定と理解までに結びつけることは容易ではない。本特論では生体、細胞にみる「ソフトウェア」を念頭に、細胞や細胞集団レベルに関わる物理を学ぶ。中心となるテーマは、1)細胞の大きさを決める要因、2)細胞の異質性と遺伝子発現ゆらぎの特徴、3)細胞骨格系と細胞動態との関係、4)細胞集団のパターン形成、多細胞体制の進化を扱う。履修者に生物学の事前知識は求めない。なるべく議論を含めた形式をとる。1回目はオンラインでおこなう。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31M283-1920S
GAS-BS6M02L1
生命の物理学特論II
澤井 哲
S1 S2
水曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
第1回 オリエンテーション 第2回 アインシュタイン関係 第3回 mRNAとタンパク質の量、タンパク質量と細胞の大きさ、Nernstの式、Donnan効果 第4回 細胞の電気的中立性 (ドバイ長)  浸透圧の式(van't Hoff) 細胞の大きさ "pump-leak モデル" 第5回 細胞の成長則 第6回 アロメトリー則 自己組織化臨界 第7回 分配によるばらつき 遺伝子発現の確率性 マスター方程式 第8回 アクチンの長さ マスター方程式 トレッドミルとFtsZ 第9回 Brownian ratchet 細胞の運動とアクティブゲル 第10回 反応拡散系 Min系 Rho, actin wave バクテリア集団の電気パルス波 細胞性粘菌のcAMP波 第11回 細胞間接着 細胞の再配置 differential-surface-tension 第12回 多細胞の進化 力学特性からの視点 中間型の例  Volvox, 襟鞭毛虫類 第13回 多細胞の進化 社会性の進化からの視点 合意形成
授業の方法
講義と出席者による議論
成績評価方法
平常点とレポート
教科書
講義中指定する
参考書
講義中指定する
履修上の注意
特になし