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最終更新日:2024年4月22日

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科学技術思想III

リスク・コミュニケーション、クライシス・コミュニケーション
科学コミュニケーションは、これまで自然探求の素晴らしさを人びとの伝える「楽しい科学コミュニケーション(fun science communication)」が主流であった。しかし、東日本大震災や新型コロナウイルス禍の経験によって、それだけでは不十分であることが指摘され、科学技術に伴うリスク・コミュニケーションやクライシス・コミュニケーションを推進すべきだとされている。だが、例えば、これまでのクライシス・コミュニケーションは、私企業が倒産を避けるための危機管理に焦点をあわせて探求されてきたため、private crisis communicationという性格を濃厚にもつものであり、東日本大震災や新型コロナウイルス禍に直ちに適用できるものではなかった。これからの公共的なクライシス・コミュニケーションをどう構想していくかは、喫緊の課題となっている。本講義の概要は、この課題にチャレンジすることにある。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31M283-0075A
GAS-BS6B03L1
科学技術思想III
廣野 喜幸
A1 A2
金曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
1ガイダンス、2担当の割り当て、3~12輪読および討論、13総合討議
授業の方法
参加者は小人数が予想されるので、ゼミ形式で行う。
成績評価方法
レポート7割、出席点3割。
教科書
ありません
参考書
(1)リスク・コミュニケーション 西澤真理子(2013)『リスクコミュニケーション』エレルギーフォーラム新書。 福田充(2022)『リスクコミュニケーション――多様化する危機を乗り越える』平凡社新書。 吉川肇子(2022)『リスクを考える――「専門家まかせ」からの脱却』ちくま新書。 (2)クライシス・コミュニケーション 適当な日本語文献はないように思います。英語文献については、講義中に適宜お伝えします。 (3)両者 田中幹人()「科学技術をめぐるコミュニケーションの位相と議論」、中村征樹 (編集)『ポスト3・11の科学と政治』ナカニシヤ出版所収。
履修上の注意
特にありません。
その他
特にありません。