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最終更新日:2024年4月22日

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イスラム比較地域論I

中東地域史料講読/ Study of Historical Documents (Middle Eastern History)
中東地域の歴史を研究する際に必要とされる力の一つは、アラビア文字で著された史料(アラビア語、ペルシア語、オスマン語など)を読解し分析する力です。この授業では、一つの史料を輪読し、訳註を作成する作業を通じて、その力を向上させることを主たる目的とします。また、史料が書かれた背景にあるイスラーム教徒の世界観についても考えていきます。

この授業の主なねらいは次の通りです。
1. 史料を読解し分析する力を鍛える。
2. 工具書などを利用して訳註を作成する力を鍛える。
3. 写本と校訂テクスト、校訂テクストと翻訳を比較対照する作業を通じて、史料を扱う際に生じる諸問題について考える。
4. イスラーム教徒の世界観について考える。

講読する予定の史料は、「史上初の世界史」として注目されてきたペルシア語普遍史書、ラシード・アッディーン著『集史』(1307年編纂)です。今回は、この歴史書に収録される「イスラエルの民の歴史(ユダヤ教徒の歴史)」を講読しながら、イスラーム教徒が非イスラーム教徒の歴史をどのように理解していたのかについて考察していく予定です。

*これ以外に、受講生には各自の研究の報告を行ってもらいます。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31M220-0570S
GAS-AS6C07S1
イスラム比較地域論I
大塚 修
S1 S2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
第1回 ガイダンス(参考書と工具書の使い方) 第2回 講読文献の紹介 第3~13回 史料講読と受講生の研究報告
授業の方法
演習形式。史料の講読、必要に応じて受講生の研究報告。
成績評価方法
出席、文献講読への準備・復習、報告の内容などから総合的に評価します。
教科書
講読テクストは授業時に配布します。
参考書
各回の授業で紹介します。
履修上の注意
・講読文献はペルシア語ですが、著者自身による同時代のアラビア語版や現代ドイツ語訳もありますので、ペルシア語未習の学生も参加可能です。ただし、校訂テクストと写本の異同についての検討も行いますので、アラビア文字の知識は必要になります。 ・各回、担当者ではない参加者も訳文について検討してきてください。 ・初回授業時(4月10日)に各会の担当者を決めますので、履修希望者は必ず出席するようにしてください。出席できない受講希望者は前日までにメールなどでご連絡ください。 ・第1回授業は原則対面で行います。