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最終更新日:2024年10月18日
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近代ヨーロッパ文化変容論I
グローバル社会における国家主権と人権をめぐる政治思想
近代国民国家の枠組みでは解決できない様々な課題に、グローバルな次元での対応が求められるようになって久しい。経済のグローバル化と新自由主義的経済政策の広がりによる貧富の格差の拡大、非自由主義的国家の台頭と自由民主主義的体制への疑義、テロリズムとテロとの戦いを名目とした大国の軍事介入による安全保障の危機、地球温暖化、国境を越えて移動する人々の不十分な権利状況等、グローバルな取り組みが必要な課題は枚挙にいとまがない。こうした問題とともに、近代国民国家を支えてきた民主主義、人権、連帯、主権といった政治思想概念の新たな定義も求められている。この授業では、グローバルな国際秩序を構想する際の政治思想概念、とりわけそこにおける「連帯」のあり方について、現代ドイツ語圏の思想を参考に考える。
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