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最終更新日:2024年10月18日

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近代ヨーロッパ文化変容論I

グローバル社会における国家主権と人権をめぐる政治思想
近代国民国家の枠組みでは解決できない様々な課題に、グローバルな次元での対応が求められるようになって久しい。経済のグローバル化と新自由主義的経済政策の広がりによる貧富の格差の拡大、非自由主義的国家の台頭と自由民主主義的体制への疑義、テロリズムとテロとの戦いを名目とした大国の軍事介入による安全保障の危機、地球温暖化、国境を越えて移動する人々の不十分な権利状況等、グローバルな取り組みが必要な課題は枚挙にいとまがない。こうした問題とともに、近代国民国家を支えてきた民主主義、人権、連帯、主権といった政治思想概念の新たな定義も求められている。この授業では、グローバルな国際秩序を構想する際の政治思想概念、とりわけそこにおける「連帯」のあり方について、現代ドイツ語圏の思想を参考に考える。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31M220-0374S
GAS-AS6B07L1
近代ヨーロッパ文化変容論I
速水 淑子
S1 S2
火曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
授業では、グローバルな国際秩序の構想において、特に「人権」、「世界市民」、「連帯」、「立憲化」の観点に注目し、ハウケ・ブルンクホルストおよびセイラ・ベンハビブの以下の文献を輪読する。初回に担当を決め、4回目までは日本語論文を扱い、4回目以降、ドイツ語書籍の輪読と議論を行う。 -Hauke Brunkhorst, Solidarität. Von der Bürgerfreundschaft zur globalen Rechtsgenossenschaft, (Frankfurt a.M.: Suhrkamp 2002).  -セイラ・ベンハビブ『逆境の中の尊厳概念:困難な時代の人権』加藤泰史監訳、法政大学出版局、2023年
授業の方法
毎回の担当者が指定された箇所の要約を事前に準備し、授業内で発表する。担当者の発表をもとに、参加者全員で議論を行う。ドイツ語文献の輪読では、出席者間で一文ずつ訳を進め、内容についてそのつど議論する。
成績評価方法
授業参加度、発表、期末レポート
教科書
特になし。ブルンクホルストとベンハビブの該当箇所は授業内で配布します
参考書
授業内で指示します
履修上の注意
ドイツ語文献を読みますので、ドイツ語文法知識が必要です