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最終更新日:2024年4月1日

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比較形象論II

20世紀芸術と遊戯
この授業では、ダダからポップ・アートにまで至る前衛芸術を、「遊び」という観点から論じたいと思います。19世紀以来、子供の遊戯やおもちゃは、文学や美術の重要なモチーフとなりました。それは子供時代へのノスタルジーを宿すものであり、また子供の純粋さや神秘を象徴するものであり、さらには大衆文化との接点をもたらすものでもありました。前衛芸術家たちは、そのような「おもちゃ」を、どのような意図や戦略にもとづいて作品に取り入れていたのでしょうか。そのことによって彼らはどのような「遊び」を試みていたのでしょうか。このことについて考えることを通して、私たち自身も芸術で「遊ぶ」ことの楽しさを味わいたいと思います。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31M210-0960A
比較形象論II
松井 裕美
A1 A2
火曜2限
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講義使用言語
日本語、英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
授業の前半は、美術史家David Hopkinsが2021年に出版したDark Toys: Surrealism and the Culture of Childhoodを講読します。著書の目次は次のとおりです。 1. The Surrealist Toy 2. Illustration and Vulgarity 3. Nostalgia and Perversity 4. Childhood, Primitivisme, and the Ludic, 1942-1943 5. The Pop Toy: Material and Historicity 6. Surrealism and Counter Culture 7. Dark Toys; Late Surrealism and Late Twentieth-Century Childhood 授業の後半では、受講者の関心に即して、扱う資料や分析方法を決めたいと思います。
授業の方法
初回は、教員がイントロダクションを行い、最初の課題図書の発表分担を決めます。第2回目以降は、毎回発表担当者が、課題図書の担当部分について発表します。
成績評価方法
平常点(発表+毎回の授業への参加)30%、レポート70%
教科書
教員が初回授業時に配布します。
参考書
授業中に指定します。
履修上の注意
初回授業のみオンラインで行います。zoomのアドレスについては、授業開講前日までにITC-LMSにてお知らせします。
その他
美術史に限らず、文学や思想など、幅広い専門分野の学生さんのご参加を歓迎します。