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最終更新日:2024年4月22日
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比較モダニティ論II
篠田正浩の文芸映画を考える
Masahiro Shinoda’s film adaptation of literature
こんにちの比較芸術研究のなかで重要な位置を占める領域のひとつが、アダプテーション論である。なかでも文学作品の映画化という問題をめぐっては、英語圏、フランス語圏を中心に過去半世紀以上の議論があるが、いっぽうで日本には文芸映画作品の量と奥行きという点で世界でも稀な蓄積がある。日本における映画アダプテーションをいかにアダプテーション研究に開いていくかというのが、日本の比較芸術研究の課題でもある。
もっとも、アダプテーション研究のなかでどのようなアダプテーション作品を取り上げる「べき」かというのは、研究者のスタンスによって意見の分かれるところである。
今学期は、文学テクストに対する精緻で卓越した「読み」をもとに撮られ、場合によってはメディアそのものの再定義にすら迫る篠田正浩の文芸映画を集中的に取り上げたい。
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