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最終更新日:2025年4月21日
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民俗社会論I
近世琉球と中国・日本
近世期(1609-1879年)の琉球は、中国・日本と二重の君臣関係を有しながら、そのどちらにも包摂されずに王国を維持した。この授業では、近世琉球に関わる文献や史料を講読し、琉球および琉球と関わる国や地域を比較し、近世東アジアにおける国・通交・境界・秩序等の在り方について議論と考察を深めることを目的とする。
今年度Sセメスターは、前年度Aセメスターに続いて、島津氏の琉球侵攻(1609年)に関わる記録を講読する。具体的には、琉球侵攻に関する数少ない琉球側の史料である「喜安日記」を講読する。著者は国王の側近であった日本人僧侶喜安である。『平家物語』などの中世軍記からの借用が多く見られ、また脚色も含まれるが、記載されている諸事実は他の記録とも整合し、史料価値は高い。時間があれば薩摩側の記録「琉球渡海日々記」なども講読し、比較検討してみたい。
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