特に用いない。
ただし、「授業計画」にも示したように、マルセル・デュシャンの「創造過程」は初回の授業までに入手した上で、読了しておくこと。
マルセル・デュシャン. 「創造過程」『マルセルデュシャン全著作』所収, (未知谷, 1995年), 283-286.
以下に挙げるような文献が、メディウムに関して論じる上での基本文献となるため、参照することが望ましい。
T. S. エリオット. 「伝統と個人の才能」. 矢本貞幹(訳)『文芸評論集』所収, (岩波書店, 1962年), 21-38.
G. E. レッシング. 『ラオコオン―絵画と文学との限界について』. 斎藤栄治(訳). 岩波書店, 1970年.
荻生徂徠. 「訳文筌蹄初編」『荻生徂徠全集 第2巻 (言語篇)』所収, (みすず書房, 1974年).
マーシャル・マクルーハン. 『グーテンベルクの銀河系』. 森常治(訳). みすず書房. 1986年.
ジャック・デリダ. 『エクリチュールと差異』, 合田正人・谷口博史(訳). 法政大学出版局. 2013年.
ジョージ・クーブラー. 『時のかたち』. 中谷礼仁・田中伸幸・加藤哲弘(訳). 鹿島出版会, 2018年.
広く芸術およびメディウムに関して論じた講師による著作に以下の著作がある。適宜参照することが望ましい。
岡崎乾二郎(編著). 『芸術の設計』フィルムアート社, 2007年.
岡崎乾二郎. 「スーパーマンになろう !現代アート基礎演習」『美術手帖』60(911), 2008, 11-96.
岡崎乾二郎 『ルネサンス 経験の条件』 文藝春秋, 2014年.
岡崎乾二郎 『抽象の力』 亜紀書房, 2018年.
本講義では、メディウムを、複数のものとの関係の中で機能するものとして理解している。こうしたメディウムの理解から批判的に検討する余地のある批評家としてグリーンバーグがいる。
クレメント・グリーンバーグ. 『グリーンバーグ批評選集』. 藤枝晃雄(訳). 勁草書房. 2005年.