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最終更新日:2025年4月21日
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伝統と創造II
三番叟を考えるー能・歌舞伎・人形浄瑠璃・民俗芸能-
「日本人は・・・「哲学」などによっては、自分の抱く思想を表現してこなかったかも知れないが、まちがいなく芸能の中にはその思想の、めざましい表現の諸形態を見つけることができる」(中沢新一『精霊の王』)。
能の起源でもあり「能にして能にあらず」といわれる「翁」。「翁」は思想史的、芸能史的にも多大な関心を抱かれながら、今なお「謎」の存在であり続けている。そうした「翁」の発生と思想をめぐって、本年度は、「黒い翁」三番叟をめぐって、論文の精読と、各自の発表を交えて考えていく予定である。
三番叟は、能の「翁」が起源であり、白い翁のもどきともいわれるが、一方で、歌舞伎や人形浄瑠璃で白い翁以上に愛好され、民俗芸能の世界でも独自の存在感を示している。
芸能、民俗、歴史、思想、さまざまな角度からのアプローチが可能であり必要なテーマなので、ぜひ、自身の関心から掘り下げていってほしい。場合によっては、芸能の映像を用い、できるだけ多角的かつ、深い研究ができるようにしたい。
なお、メンバー・人数によっては、方向性や進行方法を変える可能性がある。
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