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最終更新日:2023年10月20日
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伝統と創造II
三番叟から「翁」を考えるー能・歌舞伎・人形浄瑠璃・民俗芸能-
「日本人は・・・「哲学」などによっては、自分の抱く思想を表現してこなかったかも知れないが、まちがいなく芸能の中にはその思想の、めざましい表現の諸形態を見つけることができる」(中沢新一『精霊の王』)。
能の起源でもあり「能にして能にあらず」といわれる「翁」。「翁」は思想史的、芸能史的にも多大な関心を抱かれながら、今なお「謎」の存在であり続けている。そうした「翁」の一角を占める三番叟は、能の「翁」が起源であり、白い翁のもどきともいわれるが、一方で、歌舞伎や人形浄瑠璃で白い翁以上に愛好され、民俗芸能の世界でも独自の存在感を示してきた。
本年度春学期には「黒い翁」三番叟をめぐって、論文の精読と、各自の発表を交えて考えてきた。時代別、ジャンル別に研究されているためなかなか研究の全体像がつかめない分野でもあり、また、文字資料だけでなく映像資料なども重要な分野なので、今学期は、これまでの研究全体、資料全体が見渡せるよう、ジャンル横断的な研究の素地を作る作業を行っていくつもりである。
なお、メンバー・人数によっては、方向性や進行方法をやや変える可能性がある。
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