大学院
HOME 大学院 言語態基礎論I
過去(2022年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月22日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

言語態基礎論I

多和田葉子の『言葉と歩く日記』を読む 小説『雪の練習生』の自作翻訳作業の背景
日独二か国語で書く作家・多和田葉子を具体例に、「翻訳論」の演習を行う。
今回、教科書として使うのは2013年刊行のエッセイ『言葉と歩く日記』。これは多和田が「自作翻訳」に初めて取り組んだ時の作家による観察日記であり、日本語作品『雪の練習生』をドイツ語に翻訳する作業の舞台裏を垣間見ることが出来る。「母語で書いた作品を外国語に訳す」という行為はどういうことなのか?「母語」と「外国語」と「文学創作」の複雑かつ豊かな関係性について、1学期かけて深く考え、さまざな角度からの気づきや発見を得ることを目標とする。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31M200-1060A
言語態基礎論I
石原 あえか
A1 A2
月曜4限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
初回は顔合わせを兼ねたガイダンスをし、2回目から教科書として多和田の『言葉と歩く日記』を読み進めながら、そこに登場する文献紹介などを輪番でしてもらいながら、内容について参加者とディスカッションを行う。 また文献検索や学術論文を念頭に置いたレポート作成の技術・ルール等を学ぶ機会も提供したい。
授業の方法
演習形式で行う。共通のテクストを履修者全員が読解・分析・議論する。ドイツ語の知識は不要だが、特に多和田のテクストに多くドイツ語の言い回しへの言及や比較検討があるため、ドイツ語への興味、少なくとも外国語への関心があることが望ましい。
成績評価方法
毎回の議論・発表やリアクション・ペーパー、レポートによる評価を予定(受講者の構成により柔軟に対応する予定、検討中・未定)。詳細は授業内で説明する。
教科書
多和田葉子『言葉と歩く日記』(岩波新書1465、2013年初版)
参考書
多和田葉子『雪の練習生』(新潮文庫) 他にも授業中に適宜紹介する。教科書として使う多和田の『言葉と歩く日記』(巻末に4ページにわたる文献リストあり)に登場する文学作品で気になるものについては、積極的に読んでみて下さい。
履修上の注意
できれば夏休み中に一度、大まかでよいので、教科書を読み、さらにそこに登場する文学作品のうちから興味のあるものを2-3点、および参考書『雪の練習生』を読んでおいてほしい。 授業に関する注意事項・お知らせ・資料配布等は基本ITC-LMSを通して行うので、受講希望者は(仮・自己)登録をするとともに、毎回、授業前日には必ず一度ITC-LMSを確認すること。 また教員への連絡は、できるだけメールではなく、「ITC-LMSのメッセージ機能」を使って下さい。