学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2025年4月21日
授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。
多文化共生・統合人間学演習Ⅴ
専門知と民衆知はどのように関わりあうのか?
★授業は第2週目、4月16日から行う★
研究者やその道のプロである専門家のもっている知識=専門知は、厳密で正しいとされ、真理の基準となる。一般の人たちは、専門家に敬意を払い、あるいは「専門家が言うのだから」と信じ、彼らの言うことを受け入れる。他方で、専門家が専門家であるがゆえに社会に混乱や被害をもたらすこともある。すると彼らの信用は失われ、一般の人からは疑いの目で見らえれる。
他方で、一般の人たちには彼らなりの知識=民衆知がある。これは、厳密さには欠けるが、慣習のように生活に根差していて、真理であることが自明であるかのように見なされ、時に専門知と対立する。
一般の人たちは、どのような時に何を専門知として受け入れるのか。どのような時に専門家の怪しげな知識として拒否するのか。テクノロジー、戦争、医学、経済などでは、核兵器、原発、ワクチン、投資をめぐって、専門家の権威への信頼と反発の間で人々は揺れ動いてきた。本講義では、このような専門家と一般の人、専門知と民衆知の関わりについて、様々な角度から考えていく。
MIMA Search