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最終更新日:2026年10月16日
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国家・市民社会・企業I
権力分立と現代アメリカ政治
ドナルド・トランプ大統領が多用している単一執行権理論 Unitary Executive Theoryが、現代アメリカ政治において許容されてしまうようになった制度的仕組みについて、連邦議会と大統領、および大統領と裁判所という政府部門間の関係性に位置付けながら、理解を深める。学期の前半で輪読するのは John A. DearbornのPower Shifts: Congress and Presidential Representation (University of Chicago Press, 2021)である。20世紀の前半には、連邦議会がニューディール等の立法を通じて、国民を一元的に代表する機関としての大統領府を形成していった。1970年代には議会が帝王的大統領から権限を取り戻そうと試みたが、その改革の多くは頓挫し、政治的代表と大統領の間にはジレンマが生じるようになった。他方、終身制の裁判官は、大統領と議員いずれもが選挙での争点化を好まない事項について審判を下すが、それでも世論の動向に合わせた判決を下すことで民主的正当性を保っていると、20世紀の政治学研究の多くは考えてきた。しかし過去数年間でこの見方には疑義が呈されるようになっている。裁判所の選好と世論の間に乖離が生じる理由について考察した研究論文を、学期の後半で講読する。
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