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最終更新日:2024年10月18日

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社会の自立と共同I

マダガスカル民族誌学の探究
この授業では、文化人類学または民族学の立場からマダガスカルを研究したいくつかの文献を取り上げる。それらは、マダガスカルのなかでも、特定の時期において特定の地域や村落群を対象にフィールドワークをおこなった研究成果である。文化人類学・民族学では、このようなフィールドワークにもとづいた具体的な記述分析の学を「民族誌学」(ethnography)と呼ぶが、この授業ではマダガスカルを枠組みとしつつ、そこにおいて展開されてきた民族誌学を探究することを目標とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31D290-0090A
GAS-HS6B03L1
社会の自立と共同I
森山 工
A1 A2
金曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
マダガスカル民族誌学の代表的な成果(英語またはフランス語または日本語)をいくつか取り上げ、それらの講読と、それにもとづく履修者の研究発表によって、そこに描出された文化と社会のあり方を検討する。取り上げる文献については、履修者の希望を考慮する。
授業の方法
マダガスカル民族誌学に関する文献の講読と、それにもとづく履修者の研究発表によって授業をおこなう。 マダガスカルの文化と社会に関する概説については、講義形式で適宜講師がおこなう。
成績評価方法
研究発表など、出席を含めた授業への貢献度と、セメスター末(ターム末)のレポートによって総合的に成績を評価する。
教科書
講読を想定している文献として、以下がある。ただし、履修者の希望によって変更を可とする。 ・Maurice Bloch, Placing the Dead: Tombs, Ancestral Villages and Kinship Organization in Madagascar, Academic Press, 1971. ・Maurice Bloch, From Blessing to Violence: History and Ideology in the Circumcision Ritual of the Merina, Cambridge University Press, 1986.(モーリス・ブロック『祝福から暴力へ-儀礼における歴史とイデオロギー』田辺・秋津訳、法政大学出版局、1994年) ・David Graeber, Lost People: Magic and the Legacy of Slavery in Madagascar, Indiana University Press, 2007. ・Jacques Faublée, Ethnographie de Madagascar, Les éditions de France et d'Outre-mer, 1946. ・森山工『墓を生きる人々-マダガスカル、シハナカにおける社会的実践』東京大学出版会、1996年. ・森山工『贈与と聖物-マルセル・モース「贈与論」とマダガスカルの社会的実践』東京大学出版会,2021年.
参考書
授業の過程で適宜指示する。
履修上の注意
初回授業から対面形式で実施する。
その他
フランス語の運用能力を必須とはしない。 文化人類学・民族学の基礎的知識を必須とはしない。