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紛争と和解・共生II

現代アフリカのエスノグラフィーを読む
 今世紀に入りアフリカは激動している。経済成長による都市部の建築ラッシュと「中間層」の出現、携帯電話の普及によるコミュニケーション・送金革命、高等教育の急速な拡大にともなう高学歴化、土地・資源開発がもたらす農村の社会経済構造の再編、トランスナショナル移動による家族のあり方の多様化、相続法の変化によるジェンダー関係の転換、など。アフリカの現場で実地調査を進める人類学者は、この急速な変化のただなかで、現場のリアリティをつかみとるべく奮闘している。この講義では、近年出版された長期の実地調査に依拠して書かれたエスノグラフィを輪読する。そのことをとおして、いまアフリカ大陸とアフリカ研究でなにが問題となり、またどのような視点が求められているのかを、検討する。具体的には、ジェンダーと開発、政治変動と経済状況、自然保護と地域社会、都市―農村関係の動態、医療と統治などを主題とした研究書を取り上げる予定である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31D290-0042S
GAS-HS6C02L1
紛争と和解・共生II
佐川 徹
S1 S2
水曜2限
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教室
駒場8号館 8-322
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
現時点で想定しているのは以下の著作であるが、受講者の興味関心に沿って柔軟に変更する。また英語で執筆されたエスノグラフィも取り上げる予定である。 友松夕香2019『サバンナのジェンダー―西アフリカ農村経済の民族誌』明石書店 田中由美子2016『「近代化」は女性の地位をどう変えたか: タンザニア農村のジェンダーと土地権をめぐる変遷』新評論 牛久晴香2020『かごバッグの村―ガーナの地場産業と世界とのつながり』昭和堂 早川真悠2015『ハイパー・インフレの人類学―ジンバブエ「危機」下の多元的貨幣経済』人文書院 關野伸之 2013『だれのための海洋保護区か―西アフリカの水産資源保護の現場から』新泉社 目黒紀夫 2014『さまよえる「共存」とマサイ―ケニアの野生動物保全の現場から』新泉社 伊藤千尋2015『都市と農村を架ける―ザンビア農村社会の変容と人びとの流動性』 新泉社 宮内洋平2016『ネオアパルトヘイト都市の空間統治――南アフリカの民間都市再開発と移民社会』明石書店 浜田明範2015『薬剤と健康保険の人類学──ガーナ南部における生物医療をめぐって』風響社
授業の方法
対象著作の内容の発表と議論。各回1冊を取り上げ発表者がレジメをまとめてくる。ほかの発表者は少なくともその著作の序文と結論を読んできて、発表後の議論に参加する。
成績評価方法
発表と議論への貢献度
教科書
とくに指定しない
参考書
とくに指定しない
履修上の注意
アフリカ社会に関する基本的な知識を前提とするため、少なくとも、以下の著書には目をとおしておいてほしい。 松田素二(編)2014『アフリカ社会を学ぶ人のために』 世界思想社 松本尚之・佐川徹・石田慎一郎・大石高典・橋本栄莉(編)2019『アフリカで学ぶ文化人類学―民族誌がひらく世界』昭和堂