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最終更新日:2024年10月18日
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科学技術思想III
リスク・コミュニケーション、クライシス・コミュニケーション
科学コミュニケーションは、これまで自然探求の素晴らしさを人びとの伝える「楽しい科学コミュニケーション(fun science communication)」が主流であった。しかし、東日本大震災や新型コロナウイルス禍の経験によって、それだけでは不十分であることが指摘され、科学技術に伴うリスク・コミュニケーションやクライシス・コミュニケーションを推進すべきだとされている。だが、例えば、これまでのクライシス・コミュニケーションは、私企業が倒産を避けるための危機管理に焦点をあわせて探求されてきたため、private crisis communicationという性格を濃厚にもつものであり、東日本大震災や新型コロナウイルス禍に直ちに適用できるものではなかった。これからの公共的なクライシス・コミュニケーションをどう構想していくかは、喫緊の課題となっている。本講義の概要は、この課題にチャレンジすることにある。
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