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最終更新日:2025年4月21日

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科学技術計画論I

科学技術社会論輪読
本授業の目標は、科学技術社会論(STS: Science, Technology, and Society)分野について導入的知識を学び、同分野の最新論文をもとに科学・技術と社会について議論することである。授業では、最新のジャーナル論文から履修者らが選んだ論文を輪読するとともに、各自の興味に応じてテーマを選んで科学技術社会論のアプローチを用いて議論・考察し、最終レポートを執筆する。ジャーナル論文とレポートテーマは、自身の専門に関するもの、あるいは環境問題や災害、デュアルユース、人工知能など、ある程度自由に選定できる。

STSは、科学の活動・知識と科学者共同体の営み、そして科学や技術と社会とのインターフェイスにおいて生じる事象を、社会学、文化人類学、歴史学、哲学、政治学、経済学および科学計量学、科学技術政策論などのアプローチを用いて探求する分野である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31D282-0720A
GAS-SS6D12L1
科学技術計画論I
福本 江利子
A1 A2
火曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
本授業は、STS入門を兼ねた輪講である。セメスター序盤では、STSについての簡単な講義を行い、参加者で議論する。その後の回は、毎回当番を定め輪読を行う。履修者は、STS分野の国際誌に掲載されている論文の中から各自の興味に応じて論文を選び、当番回で論文の解説や議論を主導する。 対象となる国際誌には、以下のものを含む予定である。 Social Studies of Science (SSS) Science, Technology, and Human Values (STHV) Science and Public Policy (SPP) East Asian Science, Technology, and Society (EASTS) Journal of Responsible Innovation (JRI)
授業の方法
授業計画に記載のとおり。なお、第1回は10/(火)にオンラインで実施。ZoomのリンクはLMSに掲載予定。
成績評価方法
平常点は40%(出席と議論への参加、当番回での発表)、最終レポート60%
教科書
教科書の指定はないが、日本語の文献を必要に応じて参照しつつ、英語論文の輪読を行う。 日本語で参考となる文献の例を以下に挙げる。 *藤垣裕子責任編集(2020a)『科学技術社会論の挑戦1 科学技術社会論とは何か』東京大学出版会 *藤垣裕子責任編集(2020b)『科学技術社会論の挑戦2 科学技術と社会―具体的課題群』東京大学出版会 *藤垣裕子責任編集(2020c)『科学技術社会論の挑戦3 「つなぐ」「こえる」「動く」の方法 論』東京大学出版会 *藤垣裕子・廣野喜幸編著(2020)『科学コミュニケーション論:新装版』東京大学出版会 標葉隆馬(2020)『責任ある科学技術ガバナンス概論』 ナカニシヤ出版 塚原東吾ほか編著(2022)『よくわかる現代科学技術史・STS』ミネルヴァ書房 *図書館経由で無料オンラインアクセスあり
参考書
なし
履修上の注意
本授業では、それぞれが選んだ論文について当番回に発表と議論を行うことが必須です。また、原則として前回参加してください。
その他
いわゆる文系・理系を問わず、さまざまな分野からの参加を歓迎します。自身の専門に関連付けて科学や技術と社会との関係について考えてみたり、研究や研究者、大学のあり方に考えてみたりする機会になると思います。