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最終更新日:2026年10月16日

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国際関係論実験実習I

国際関係論・比較政治学における因果推論:国家形成と制度変化の実証分析を中心に
この授業では、国際関係論・比較政治における因果推論の先端手法を習得し、受講者各自が自らの研究プロジェクトに活かせるようになることを目標とする。今学期は特に国家形成やそれに関連する歴史政治経済学 (Historical Political Economy)にトピックを定める(ただし受講者の関心に応じ、他の分野にも広げる余地は残している)。具体的には、国家能力の獲得、植民地統治遺産、制度変容といったテーマについて、戦略性やデータ生成自体の内生性などに由来する非ランダムな割当の問題を理解した上で、差分の差分法(DiD)、操作変数法(IV)、回帰不連続デザイン(RDD)、合成コントロール法(SCM)の仕組みを理解し、各手法が成立するために必要な仮定とそれが現実の歴史データで脅かされる具体例を指摘・評価できるようになることを目指す。履修生の統計学・プログラミングの熟達度にも配慮し、はじめの3回ほどは輪読を中心にしながら初心者は講師の用意したチュートリアルである程度追いつけるようにしたい(あらかじめコンタクトがあれば、用意できた時点で提供する)。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31D230-0461A
GAS-SI6A34S1
国際関係論実験実習I
吉本 郁
A1 A2
火曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
総合文化研究科
授業計画
初回:ガイダンス ここで受講者の関心と習熟度をヒアリングした上で具体的な内容や到達目標はある程度変わる可能性があるが、大まかな計画は以下の通り。 2-4回:基礎的な解説と文献のディスカッション(この間に希望者は自宅でチュートリアルを用い自習) 取り上げる文献の例として、 Cantoni, D., & Yuchtman, N. (2021). Historical natural experiments: Bridging economics and economic history. In The Handbook of Historical Economics (pp. 213-241). Academic Press. Suryanarayan, P. (2024). Endogenous state capacity. Annual Review of Political Science, 27: 223-243. Schickler, E. (2020). Causal inference and American political development: common challenges and opportunities. Public Choice, 185(3), 501-511. 5-11回:モンテカルロ・シミュレーションを用いた手法の理解と限界の検証・実証論文の批判的ディスカッション 受講者の関心にもよるが、差分の差分法、操作変数法、回帰不連続デザイン、合成コントロール法を扱う予定である 12-13回:希望する受講者のデータ分析に基づくプレゼンテーション
授業の方法
ゼミ形式で、授業時間では受講者のレジュメに基づく文献のディスカッション、Rシミュレーションなどの課題の確認、研究報告などを行う
成績評価方法
担当論文のレジュメ、ディスカッションへの参加度、シミュレーション課題、研究関心に基づくデータ分析などを総合的に評価する。
履修上の注意
概要にも書きましたが、ご自分の習熟度などに不安がある場合は事前にご相談ください。なるべく多くの方が自信の研究関心にあった手法を身につけられるようお手伝いしたいと思います。