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最終更新日:2024年10月18日

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国際社会動態論I

現代ヨーロッパ政治の中心的な争点について,世論や選挙がどのようなものとなっているのか,学術論文(定番といえるものからやや先端のもの)の読解とペーパー執筆を通じて理解を深めます。扱うテーマは,欧州統合,移民,ナショナリズム,環境保護,経済と福祉の5つです。ディスカッションでは欧州外(日本・北米・他地域)の政治現象の検討も含めます。
 受講者は本授業を通じ,欧州の事例/経験にもとづく比較の観点から,これらの政策課題について幅広く世界を分析するための知識と視点を習得することになります。

We will deepen our understanding of public opinion and elections regarding the salient issues on contemporary European politics, through reading academic article (both widely known and somewhat cutting-edge) and writing own term-papers. The course covers five topics; European integration, immigration, nationalism, environmental protection, and economics/welfare. Comparisons with other regions (eg. Japan, North America, etc) are welcome in discussions. Successful students will acquire the knowledge and perspective to analyze these global policy issues from a comparative perspective based on European cases/experiences. [note: the lectures and discussions will be given in Japanese, but students may submit comments and a final term-paper in English.]
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31D230-0371A
GAS-SI6A23L1
国際社会動態論I
中井 遼
A1 A2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
(文献詳細は別途配布します) 1.イントロダクションとデータ紹介[オンライン] 2.欧州統合①Hooghe et al. 2002 3.欧州統合②Halikiopoulou et al. 2012 4.移民①Sides & Citrin 2007 5.移民②Lancaster 2022 6.ナショナリズム①Ariely 2012 7.ナショナリズム②Huddy & Del Ponte 2019 8.環境保護①McCright et al. 2016 9.環境保護②Grant & Tilley 2019 10.経済と福祉①Gingrich 2014 11.経済と福祉②Magni 2024 12.期末レポート案のディスカッション 13.期末レポートへのフィードバック
授業の方法
・各回に論文をアサインします。参加者は各テーマごとに最低1回は事前コメントを用意します。 ・最初に発表担当者が報告します(形態は履修人数に応じて調整、教員が一部担当する可能性もある)。 ・教員が事前提出コメントをいくつか紹介し,それにに基づきディスカッションを行います。 ・各人は5つのテーマのいずれかから期末レポートを執筆し,授業を通じてブラッシュアップします。 ・ゲスト報告を組み込む可能性があります。
成績評価方法
・事前コメント(40%:8点×5回) ・ディスカッションへの貢献(20%) ・期末レポート(40%) 詳細な評価方法や点数配分は初回イントロダクションで説明します。 [博士後期課程の方で国際学会参加等のために連続して欠席する予定がある場合はご相談ください。一定の代替措置をとる可能性があります]
教科書
教科書はありません。各回にアサインされた論文は入手できるようにします。
参考書
全体を通じた参考書はありませんが,個別のものについては授業内で随時紹介することがあります。また、授業進展に即して補足の論文を加えることがあり得ます。
履修上の注意
事前コメントの用意やディスカッションは,各回にアサインされた論文に全員目を通している前提で進みますので予習が必須です。最終的に授業内容を発展させたペーパーを執筆しますが,授業後にそのための吟味・検討を行うことが復習の意味を持ちます。
その他
・本科目は後期課程の「特殊講義「ヨーロッパ国際政治経済」」との合併開講です。そのため大学院修士課程レベルを想定した授業となります。 ・講義とディスカッションは日本語で行いますが,事前コメントと期末レポートは英語でも受け付けます。