大学院
HOME 大学院 アジア太平洋地域文化演習III
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2026年10月16日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

アジア太平洋地域文化演習III

本コースは2026Sに引き続いて行う。紛争、植民地主義、あるいは地政学的緊張といった共通の歴史、あるいは対立の歴史によって形成された社会に焦点を当て、東アジアにおける対話と交流のダイナミクスを探究することを目的とする。歴史学、社会学、教育学、地理学、記憶研究といった学際的な視点を活用し、分断された、あるいは脅威にさらされている社会が、いかにして有機的な出会いの空間を通して有意義な対話を行うことができるのかを考察する。有機的な出会いの空間とは、日常の慣習や共通の習慣を通して自然に交流が生まれる場所を指す。記憶、感性(感情的・知覚的な経験)、そして共通性が、国家、言語、文化の境界を越えてどのように機能するのか、構築された(意図的に設計された)空間とフーコーの「ヘテロトピア」の概念が示す空間が、歴史的に対立してきた集団、あるいは新たな対立の勃発を恐れる集団間の交流をどのように促進または阻害するかについて研究する。
<記憶と想像力>
記憶と想像力が、社会が過去と向き合い、「他者」を表象する方法をどのように形作っているかを考察する。記憶は、紛争、植民地主義、そして強制移住などの痕跡を保存するだけでなく、対話を阻害したり促進したりする象徴的資源をも提供する。歴史と物語が様々な文脈の中でどのように動員されているのかを考察することにより、記憶を通じた和解の可能性と限界を探る。
<ディアスポラにおけるトラウマ>
2026Sで十分に取り上げることができなかったディアスポラにおけるトラウマー母国からの迫害、離散、戦争などの暴力によって心身に刻まれる深い傷と、移住先でのアイデンティティの揺らぎや差別に起因する世代を超えて受け継がれる集合的な苦痛ーについても分析の対象とする。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31D220-1010A
GAS-AS6E11S1
アジア太平洋地域文化演習III
阿古 智子
A1 A2
水曜3限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語、英語、中国語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
総合文化研究科
授業計画
<リサーチ・クエスチョン> • 記憶は、集団間の理解を促進または阻害する上でどのような役割を果たしているのか。 • 国家や文化の文脈において、「他者」はどのように想像され、表象されているのか。 • 記憶に対する教育的・認知的アプローチは、どのように紛争の過去を再構築し、建設的な出会いを促進するのか。 • 記憶、神話、歴史の区別は、異なる社会においてどのように理解されているか、そして集団間の関係や和解にどのような影響を与えるか。 個人や組織が対話に対して支持、または抵抗するために利用する象徴的資源に焦点をあてる。東アジアにおける記念行事、教育の材料、公共の言説、そしてそれらがより広範な政治的・社会的文脈とどのように関係しているのかを考察する。 <トラウマの研究>過酷な戦場や社会運動の体験、政治的抑圧、人間の権力関係が引き起こすPTSD(心的外傷後ストレス障害)やその後の生活への深刻な影響を明らかにする。世代間連鎖(子や孫世代への影響)にも着目する。
授業の方法
講義、学生による発表、ゲストレクチャー
成績評価方法
プレゼンテーション、レポート
履修上の注意
参考にする文献のリストは授業で配布する。