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最終更新日:2024年9月17日
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イスラム比較地域論I
中東地域史料講読/ Study of Historical Documents (Middle Eastern History)
中東地域の歴史を研究する際に必要とされる力の一つは、アラビア文字で著された史料(アラビア語、ペルシア語、オスマン語など)を読解し分析する力です。この授業では、一つの史料を輪読し、訳註を作成する作業を通じて、その力を向上させることを主たる目的とします。また、史料が書かれた背景にあるイスラーム教徒の世界観についても考えていきます。
この授業の主なねらいは次の通りです。
1. 史料を読解し分析する力を鍛える。
2. 工具書などを利用して訳註を作成する力を鍛える。
3. 写本と校訂テクスト、校訂テクストと翻訳を比較対照する作業を通じて、史料を扱う際に生じる諸問題について考える。
4. イスラーム教徒の世界観について考える。
講読する予定の史料は、「史上初の世界史」として注目されてきたペルシア語普遍史書、ラシード・アッディーン著『集史』(1307年編纂)です。今回は、この歴史書に収録される「ヨーロッパの歴史」を講読しながら、イスラーム教徒が非イスラーム教徒の歴史をどのように理解していたのかについて考察していく予定です。
*これ以外に、受講生には各自の研究の報告を行ってもらいます。
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