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最終更新日:2026年10月16日

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多民族文化接触論II

キリスト教宣教と翻訳
 万民への宣教を使命とするキリスト教は、他者と出会い、その文化や言語を理解することを通じて自らを拡張させてきた宗教といえる。とりわけ大航海時代以降、イベリア両帝国の海外進出とともに展開したカトリック教会の世界宣教は、各地の文化慣習や言語に関する知見を蓄積しつつ布教活動に利用した。スペイン領アメリカ植民地では、スペイン語ではなく話者人口の多い複数の現地語を宣教言語として採用する方針が採られ、宣教師たちは先住民言語の記述・分析を各地で精力的に進めた。他方で、こうした記述活動から明らかになった文化慣習や言語の多様性は、教会が志向する教義と典礼の普遍性という理念との間にしばしば緊張を生じさせた。宗教改革への対応としてトリエント公会議以降に強化されたこの理念に対し、ローカルな文化や言語の状況は宣教師たちに大きな困難を課したのである。
 この授業では、宣教に伴う教義や典礼の翻訳に焦点を当て、聖典や公教要理の現地語化、典礼の土着文化への適応といったテーマを扱ってきた先行研究を講読する。関連して写本や刊本の扱いに関する文献学等の論文も参照する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31D220-0560A
GAS-AS6C06S1
多民族文化接触論II
金子 亜美
A1 A2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
総合文化研究科
授業計画
教員が専門とするスペイン領アメリカ植民地を念頭に以下を文献候補とするが、受講者の使用言語等を考慮しつつ検討する。学生からの提案も歓迎する。 Dedenbach-Salazar Sáenz, Sabine ed. 2016 *La transmisión de conceptos cristianos a las lenguas amerindias: estudios sobre textos y contextos de la época colonial*. Academia Verlag. Durston, Alan 2007 *Pastoral Quechua: The History of Christian Translation in Colonial Peru, 1550-1654*. University of Notre Dame Press. O’Malley, John W. Et.al eds. 2006 *The Jesuits II: Cultures, Sciences and the Arts 1540-1773*. University of Tronto Press. Stine, Philip C. ed. 1990 *Bible Translation and the Spread of the Church: The Last 200 Years*. Brill. Wasserman-Soler, Daniel I. *Truth in Many Tongues: Religious Conversion and the Languages of the Early Spanish Empire*. Penn State University Press.
授業の方法
文献の精読
成績評価方法
授業内で伝達する
履修上の注意
多読よりも精読を重視します。