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最終更新日:2026年10月16日
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近代ヨーロッパ文化変容論II
ジェイン・オースティンとリージェンシー期の社会ー女性、公共圏、共感
この授業では、Jane AustenのPersuasionを精読し、後期オースティン作品に特有の語りの技法、感情の表象、社会的変動への応答を、文学史・社会史・感情史の交差点から検討します。全13回のうち、第1回は作品と時代背景に関する概論、最後の授業は総括と比較的考察に充て、それ以外で作品全体を講読します。
本小説は、ナポレオン戦争後のイギリス社会における階級構造の揺らぎ、土地貴族の相対的衰退と海軍将校層の台頭、移動性の増大と都市空間(とりわけBath)の意味などを背景に、家庭や社会の慣習に縛られ(説得され)てしまう女性の「生」の問題、それに対する女性の道徳的自律、判断、意思・感情の持続を中心的主題としています。授業では、主人公アン・エリオットの内面がどのように表象され、同時に抑制されているのかを丁寧に読み解きながら、公共圏や共感といったテーマを中心にしながら精査していきます。
また、本作をオースティンの初期作品と比較しつつ、「晩年の文体」「沈黙・遅延・回顧の物語」といった特徴に注目し、小説としての形式がどのように再編されているのかを検討する。履修者は英語原文の精読を通して、語彙・構文・修辞の細部と社会的意味との連関を読み解き、解釈を展開していただければと思っています。
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